無自覚性低血糖
[ むじかくせいていけっとう ]
低血糖になると通常は、脱力や手の震え、冷や汗、不快感などの症状が現れるので、糖分を口にするという対処によって低血糖から回復します。ところが低血糖症状が現れないで低血糖が進行することがあります。その場合は自分で気づかないので、さらに血糖値が下がって突然、意識障害や昏睡に陥り、大変危険です。これを無自覚性低血糖といいます。
原因は二つあり、一つは自律神経障害がある場合に、低血糖症状が現れるメカニズムが障害されていることです。二つめは過去数週間以内に低血糖を起こしたことがある場合に、からだが低血糖に対して鈍くなってしまい、血糖が低下しても反応しなくなることです。