網膜症
[ もうまくしょう ]
糖尿病の三大合併症の一つ。網膜は、細い血管が張り巡らされていて、高血糖による細小血管障害の影響を受けやすい組織です。細小血管障害によって網膜に虚血部分(血液が行き届いていない部分)ができると、そこから血管増殖因子が放出され、正常では存在しない新生血管が硝子体に現れてきます。新生血管はもろいので、出血を起こしたりしてさまざまな悪影響を及ぼし、視覚障害を起こします。現在、国内で毎年3,000人以上が糖尿病性網膜症で視覚障害を起こしていて、これは成人の視覚障害の主要な原因です。