非アルコール性脂肪性肝疾患
[ ひあるこーるせいしぼうせいかんしっかん ]
肝炎の原因としては以前からB型肝炎などのウイルス性のものが知られ、そうでなければ多量の飲酒によるアルコール性肝炎とされていました。しかし近年、ウイルス感染がなく、それほどアルコールを飲まない脂肪肝または肝炎の患者さんが少なくないことが注目されています。とくに、肥満やメタボリックシンドロームの人、糖尿病や脂質異常症の患者さんに多いことがわかっています。これらの生活習慣病を招く食べすぎや運度不足などの生活習慣が肝臓への脂肪蓄積を増やし、それによる肝障害がインスリン抵抗性を起こして血糖値や血清脂質値の異常を招くという悪循環の表れと考えられます。