糖分を多く含む清涼飲料水(ソフトドリンク)を大量に飲んで血糖値が高くなり、そのために喉が渇いてまた清涼飲料水を飲むという行為を繰り返し、著しい高血糖となってケトーシスに至るもの。ペットボトル症候群とも呼ばれます。糖尿病の診断をまだ受けておらず、喉が渇くという症状が高血糖からくるものであることを知らない患者さんが陥りやすい状態です。
喉の渇きのほかに全身倦怠感や眠気などの高血糖による自覚症状が現れて医療機関を受診し、初めて糖尿病だとわかるケースが多く、診断後はすぐにインスリンなどによる治療を始めます。ただし、治療によって血糖値が正常域に戻ったあとは、食事・運動療法だけでコントロールできるケースが少なくありません。