脂肪
[ しぼう ]
体内でおもにエネルギーの貯蔵庫としての役割を果たしている物質。脂肪が分解されると脂肪酸になり、それが血液中に放出されて細胞のエネルギー源になります。一方、体内の脂肪からは、さまざまな生理活性物質(サイトカイン)が分泌されています。それらのサイトカイン「アディポサイトカイン」のいくつかは、インスリン抵抗性を高めたり糖尿病の合併症や動脈硬化を促す働きをしています。
体内の脂肪は、炭水化物や脂質食品を摂取することで作られます。これらの食品を食べすぎると肥満の原因となります。脂肪が蓄積している部位によって、皮下脂肪と内臓脂肪の二つに大別できますが、糖尿病をはじめとする生活習慣病により関係が深いのは、内臓脂肪のほうです。