空腹時血糖値
空腹時の血糖値。血糖値を左右する一番の要素は食事です。食事前の空腹時には血糖値は低く、正常と判定される基準値は110mg/dL未満です。糖尿病でも空腹時血糖値があまり高くない人がいますが、食後(ブドウ糖負荷後)の血糖値が高ければ治療が必要です。
また、糖尿病でなく空腹時血糖値があまり高くなくても食後の血糖値が高い人が多く、このような人は血管障害が進みやすいことがわかっています。その注意を喚起するため、空腹時採血の検査だけで判定する場合(健康診断は通常この方法で判定します)、空腹時血糖値100以上110mg/dL未満を「正常高値」とし、全くの正常値と区別されます。血糖値が正常高値で血圧や血清脂質などほかの検査値も少し高い場合などには、糖負荷後の血糖値も調べる「経口ブドウ糖負荷試験」という、より詳しい検査が勧められます。