高インスリン血症
[ こういんすりんけっしょう ]
血液中のインスリンが通常よりも多い状態。インスリン抵抗性(インスリンに対する感受性の低下)による高血糖を抑えるために、インスリンが多く分泌されている結果と考えられています。この状態では、インスリン抵抗性をインスリンの量でカバーしているため、血糖値はそれほど高くなく、糖尿病とは診断されないことも少なくありません。しかしそのような状態では、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が進行しやすくなります。また、高インスリン血症が続いていると、インスリン抵抗性がさらに強まり、インスリンがたくさん分泌されても血糖値が下がらなくなって、糖尿病になります。やがてβ細胞が疲れきり機能が低下すると、糖尿病は悪化します。