ケトアシドーシス
[ けとあしどーしす ]
インスリン作用が不足し、からだがブドウ糖を利用できない状態では、かわりに脂肪や蛋白質がエネルギー源として使われますが、そのときケトン体という物質が発生します。体内にケトン体が蓄積した状態をケトーシスといいます。ケトン体は弱酸性ですから、ケトーシスが進行すると血液が酸性化して、ケトアシドーシスと呼ばれる状態になります。意識障害から昏睡に至ることがあり、早急な治療が必要です。インスリン療法をしている人が、なんらかの理由で注射をしなかったときや、シックデイ(糖尿病の人が糖尿病以外の病気にかかったとき)に起こりがちです。