合併症
[ がっぺいしょう ]
高血糖により引き起こされる病気。視力が低下し失明の危険も低くない「網膜症」、腎臓の機能が低下し透析療法の必要に迫られることもある「腎症」、手足のしびれや麻痺のほか全身にさまざまな影響が出る「神経障害」が起きやすく、この三つを三大合併症と呼んでいます。これ以外にも動脈硬化、足の壊疽〈えそ〉、心臓病、脳卒中など多くの合併症があります。なお、これらは慢性合併症といい、長期間高血糖状態が続くことによる血管障害を主因として起こるものです。単に糖尿病の合併症という場合、一般的にはこの慢性合併症のことを指しますが、急性の合併症として、高血糖による意識障害やケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、低血糖昏睡などがあります。