糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人に上ることが、厚生労働省の「2012年国民健康・栄養調査結果」の推計であきらかになった。糖尿病の有病数は5年に1回推計しており、前回(2007年)から約60万人増えた。
糖尿病と糖尿病予備群の合計は2,050万人 国民の5人に1人が該当
糖尿病予備群は220万人減少
調査は、2010年国勢調査の調査区から、無作為抽出した全国の475地区内の2万4,555世帯を対象として実施し、有効回答が得られた1万2,750世帯について集計した。HbA1cの測定値が得られた8,337人を対象に解析し、全国民の健康を推計した。
総務省の「人口推計」の全国人口を乗じて推計値を算出したところ、糖尿病が強く疑われる人は、前回調査より60万人多い950万人で過去最多になった。一方、病気の可能性を否定できない「糖尿病予備群」は220万人減の1,100万人で、はじめての減少となった。
「糖尿病が強く疑われる人」の割合は、男性 15.2%、女性 8.7%、「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合は、男性 12.1%、女性 13.1%。合わせて、男性の27.3%、女性の21.8%が、糖尿病かその予備群であることが示された。
糖尿病が強く疑われる人のうち、「治療を受けている人」の割合は、男性 65.9%、女性 64.3%であり、5年前に比べ、それぞれ9ポイントと10.2ポイント上昇した。「ほとんど治療を受けていない人」は、男性 27.1%、女性 31.3%であり、それぞれ10.7ポイントと10.0ポイント減少した。
平成24年「国民健康・栄養調査」の結果(厚生労働省 2013年12月19日)
[ Terahata ]