東京大学社会科学研究所は、若年者や壮年者を対象に実施した「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査(JLPS)」パネル調査の結果をまとめ発表した。食事や喫煙、飲酒など生活習慣の改善をこころがけている人では、1年後に健康状態が「良くなっている」と感じる割合が高いことがあきらかになった。
調査は2007年1月から4月に1回目を行い、1年後の1月から3月にかけて2回目を郵送配布や訪問回収で実施した。2回目調査では若年2719人、壮年1246人から回答を得た。
2007年時点の生活習慣とその後1年間の自分の健康状態に対する自覚を調べたところ、1年前と比べて「良くなった」と感じている人の割合は、「運動をする」(14.6%)、「カップ麺やファーストフードをほとんど食べない」(17.5%)、「栄養バランスのとれた食事をとる」(13.2%)と答えた人で高かった。生活習慣の改善を意識する人では体調が上向いてる実感が増すことが示された。
逆に「悪くなった」と自覚している人は、「栄養バランスのとれた食事をとらない」(24.6%)、「1日3食を食べない場合がある」(20.4%)、「カップ麺やファーストフードを食べる」(18.9%)と答えた人で高かった。
喫煙と飲酒の影響については、禁煙をした人では17.7%が1年後の健康状態が「良くなった」と感じているが、喫煙を続けている人では逆に「悪くなった」という人が17.5%と高かった。
飲酒についても、禁酒をすると1年後の健康状態が「良くなった」と感じる人の割合が22.4%と高くなり、「悪くなった」という人は5.9%ときわめて低くなった。また週3〜4日から毎日飲む人では、18.9%が健康状態の悪化を感じていると回答した。
東京大学社会科学研究所
「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査2008」集計結果
[ Terahata ]