三和化学研究所は糖尿病食後高血糖改善剤「セイブル®錠」について、インスリン製剤との併用療法で効能追加承認を取得したと発表した。
「セイブル®」は、腸管内における糖質の消化・吸収を遅延させるα‐グルコシダーゼ阻害薬に分類される食後高血糖改善剤。食前に服用すると腸内で酵素のはたらきを抑え、糖質の消化・吸収を遅らせる。その結果1日の血糖変動を平担にし、さらに食後のインスリン分泌を節約するため膵臓のβ細胞の負担を和らげるという。
今回の効能・効果追加取得により、1型糖尿病および2型糖尿病で、インスリン製剤だけでは血糖管理が不十分な患者がセイブルを服用することでより良い血糖コントロールを得ることができ、有用な治療法の選択肢が広がるとしてい
る。
食後血糖値が高いと、糖尿病が進展するだけでなく、心筋梗塞、脳卒中などの動脈硬化性疾患の発症リスクも高くなる。そのため食後高血糖の治療は治療戦略上の重要なポイントとして注目されている。また、早期糖尿病では食後2時間ではなく1時間で食後血糖値のピークがみられるため、従来の食後2時間血糖値に加え食後1時間血糖値の治療標的としての重要性も示唆されている。
この記事は三和化学研究所が12月22日付で発表したプレスリリースを参考にしています。
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