医療制度改革
新しい制度では、健診後に行われる保健指導で、生活改善指導を徹底して行う。健診と保健指導において医療スタッフのが果たす役割は重要だ。
新健診・保健指導の流れ
保健指導は、受診者のリスクレベルに応じて、3つの段階に分けて行われる。第1段階は、健診の受診者全員を対象とする「情報提供支援」。第2段階は、生活習慣病のリスクのある人を対象とする「動機づけ支援」。第3段階は、リスクが重なって出ている人を対象とする「積極的支援」。
医療従事者のための研修プログラム
母数となる内科医の数は約8万人、保健師は約4万人、管理栄養士は約7万人程度と概算される。合計しても20万人足らずという中で、いかにマンパワーを確保するかが課題になっている。
また保健指導の実施者は、健診・保健指導事業の企画・立案や評価を行う役割を担うことから、高度な能力が求められられており、実際に指導にあたるために研修プログラムを受けるのが望ましいとされた。
都道府県(地方)における保健指導者の研修体系
実施機関 | 対象者 | 研修内容 |
都道府県 | ・保健師 ・管理栄養士 等 ・民間事業者 | ・事業企画・評価 ・保健指導(知識・技術) |
医療保険者 (保険者協議会) | ・保健師 ・管理栄養士 等 | ・事業企画・評価 ・保健指導(知識・技術) |
関係団体(県支部) 日本医師会、 日本看護協会、 日本栄養士会 等 | ・保健師 ・管理栄養士 | ・保健指導(知識・技術) |
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健診や指導を企業などが請け負うこともできる。健保組合などから保健事業の委託を受ける企業も、研修の対象となる。
健診の標準化、保健指導の具休的な内容、研修体制などの基本指針などについて、「標準的な健診・保健指導プログラム(暫定版)」に盛り込まれる。健診・保健指導に携わる医療従事者への研修ガイドラインも公表される。
参考
第6回標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会 資料(厚生労働省)
[ Terahata ]