日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2005年12月31日現在の国内の透析人口は25万7,765人で、前年度より9,599人増加した。
1年間に新たに透析を始めた患者数は3万6,063人で、原疾患をみると、糖尿病性腎症が最も多く1万4,350人で、全体の42.0%を占めている。第2位は慢性糸球体腎炎で9,340人(27.3%)。糖尿病による末期腎不全は、1998年より第1位になっている。
また、新規導入だけでなく透析人口全体でみた場合は、慢性糸球体腎炎が10万4,729人(43.6%)と1位を占めるが、糖尿病性腎症も7万5,322人(31.4%)と、全体の3分の1に近づきつつある。糖尿病性腎症の比率が毎年増えており、近い将来に同比率になるおそれがある。
透析人口全体の平均年齢は高齢化している。全体の平均では63.88歳だが、腎硬化症は72.52歳と高い。糖尿病性腎症は65.09歳。
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詳しくは日本透析医学会のサイトへ
図説 わが国の慢性透析療法の現況
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[ Terahata ]