北海道帯広市は「健康づくり評価事業」の概要をまとめ発表した。保健師らの指導や栄養講座や運動支援を通し、糖尿病などの生活習慣病を総合的に
予防する内容にするという。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の考え方を健診や健診後の保健指導に取り入れる。
健診で糖尿病や高血圧などの発症リスクが高いとされた市民には、個別に生活習慣改善のプログラムを作成する。簡易な1日コース(定員220人)と3カ月コース(210人)を設け、食事や運動など生活習慣を包括し健康増進に取り組む。
7月に実施する「3カ月実践コース」は、市の基本健康診査や職場の健診で生活習慣病に関連する項目が「要指導」と判定された35歳以上の人が対象。まず、看護師らによる体力測定を行い、栄養やストレス度などを評価し、運動メニューや目標を定めた「健康づくりプログラム」を個別に作成する。
これに基づき週3回開放する健康センターなどで、担当の健康運動指導士が参加者に合った運動指導に取り組む。また栄養士や精神科医らによる、栄養講座やリラクゼーション講座も開設する。3カ月後に再度健診を行い、生活習慣やデータの改善状況を調べる。
北海道健康づくり財団によると、平成11年度「健康づくり道民調査」では40歳以上でHbA
1cが6.0%以上の糖尿病である可能性が高い人の割合は男性6.8%、女性3.7%、肥満者の割合は男性38.4%、女性34.0%だった。脂肪エネルギー比率が25%以上の人の割合は男性38.5%、女性48.0%、1日の平均歩数は男性7,288、女性6,720という成績で、いずれも平成22年度目標を下回った。
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詳細は帯広市「健康づくり評価事業」のサイトへ
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詳細は「すこやか北海道21」のサイトへ
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