世界の140以上の国や地域によって構成される国際糖尿病連合(IDF)は、毎年11月14日に実施している世界糖尿病デー(World Diabetes Day)の今年のテーマ「糖尿病とフットケア」を発表した。“足の切断を防ごう(PUT FEET FIRST PREVENT AMPUTATIONS)”をスローガンに、世界各地で啓発活動を展開するだ。
米国の糖尿病患者数は2003年時点で約1,600万人で、うち3〜4%が足に問題がありケアが必要とみられている。糖尿病足病変による下肢切断は患者にとって深刻な負担となるが、社会的な損失も大きい。「糖尿病足病変に関する国際ワーキンググループ (IWGDF)」の理事長であるKarel Bakker教授が公表した概算によると、初期治療だけで患者1人に7,000ドルから1万ドルが必要で、糖尿病が原因で足を切断する事態になった場合、3万ドルから6万ドルに負担が増す。さらに、その後の家庭でのケアや社会福祉事業で必要とされる費用を加えると3年間に4万3,000ドルから6万3,000ドルに上るという。
世界糖尿病デーに関する情報や世界各地で開催される会議についての情報はIWGDFのホームページに掲載されている。
International Diabetes Federation(IDF)
International Working Group on the Diabetic Foot(IWGDF)
[ Terahata ]