East Club letter ,vol.18, Feb, 2007

 East Club通信2006年度第2号をお届けします。今回は、夏のサマーキャンプ、秋のバーベキューの報告に加え、スキーの時のインスリン調整法です。

T.M.

4年ぶり、秩父に帰ったサマーキャンプ

 
 今年のサマーキャンプは4年ぶりに秩父で行いました。この3年間、磐城、水上、那須とバスで遠出をしましたが、初心に帰って、たっぷり語る時間を取りました。日時は例年の通り9月の第一土、日でした。例年のようにさいたま新都心に集合し、貸し切りバスでクアハウス小鹿野へ。クアハウス小鹿野では岩盤浴をしたグループ、温泉に入ってゆっくりしたグループ、32番札所、法性寺を訪ね、山越えをして帰ってきたグループと、それぞれが楽しみました。私は32番札所を訪ねたあと、山越えをして帰ってきました。急峻な山道を約1時間、大変な難行でした。しかも、途中で熊らしき動物に遭遇。十数メートル手前の山道を真っ黒な動物の親子が横切っていきました。イノシシにしては黒すぎで、熊と思ったのですが(目撃者は私を含め2名)、確証はなく残念でした。まあ、けががなくて幸いでした。
 今年の宿は秩父の民宿。建物一つ貸し切りでした。誰に遠慮することなく夜中まで大騒ぎでしたが、早く寝たい人にはつらいものがありました。
 翌、日曜日は今年のメインイベントとなった、グループディスカッション。3グループに分かれて、いろいろなことを語り合い、情報交換をしました。第一グループはインスリンの使い方。注射の仕方のコツから、注射の場所の注意、宴会の時の上手な注射法、などなど、ベテランの患者さんから病院では教えてもらえない実践的な注射法を聞くことができました。第2グループは女性の部屋でした。なにやら、女性同士でいろいろと盛り上がっていたようですが、詳細は私にはわかりません。第3グループでは職場でインスリン注射をしていることをオープンにしているかなどの問題を話していたようです。いずれにせよ、参加者の皆さんには得るところが多かったようでした。
 最後に、例年のように美味しく豪華な昼食となりました。
 今年は、秩父駅に近いそばの名店「武藏屋」でそば定食をいただきました。味も良く、ボリュームもたっぷりで、皆さん大満足でした。昨年の昼食をとった那須のレストラン同様、こちらのお店もたくさんの人が外で順番を待っていたことが印象的でした。昼食の後、秩父駅で現地解散し、各自、帰宅の途につきました。今年の参加者は32名、両日とも好天に恵まれ、楽しくキャンプを終えることができました。

 

なんと63名、大盛況のバーベキュー

 今年のバーベキューは例年通り武蔵嵐山の槻川河原で行いました。参加者は過去最高の63名、好天に恵まれ、料理も美味しく素晴らしいバーベキューでした。槻川河原はバーベキューの名所のため、この一二年、近隣のスーパーマーケットでは牛肉が売り切れてしまい十分量を手に入れることができず、ちょっと不満の声も聞こえましたので、今回は、あやさんと私で池袋のハナマサから一人あたり170g、なんと12kg以上を買ってかついで行きました。
 もちろん、定番のソーセージや焼きそば、さらに、みずきさん発案の芋煮などが加わり、豪華・豪華なバーベキューとなりました。
 予想を上回る参加者となったため、役員たちもてんてこ舞いで、初めての参加となった皆さんには行き届かないところがあったと思いますがご容赦下さい、  料理をしながらいろいろな話をしたり、新しい友人を作ることができた参加者も多かったと思います。
 来年も楽しい会を企画します。今年はこれなかった皆さん、是非、来年は参加して下さい。

 

East club番外編 恐怖のスキー合宿

 2月の3連休、スキー馬鹿7名で白馬五竜へスキーに行ってきました。メンバーは初代会長佐々木君をはじめ1型糖尿病スキーヤー3名、メディカルスタッフ3名、私(丸山)の7名でした。私にとって、五竜は三十数年前に滑りに行った懐かしいスキー場ですが、チャンピオンチャレンジコースのある、難易度ナンバーワンのスキー場でもあります。ここを、朝8時30分から午後5時まで、目一杯、体育会のように滑ってきました。スキーは、かなり、エネルギーを消費するスポーツで、インスリンの調節にも神経を使います。佐々木君と荒岡さんからインスリン調整法のレポートを提出してもらいましたので参考にして下さい。

7年ぶりのスキー合宿!?
佐々木英樹

 East Club のみなさんこんにちは。2月の3連休に7年ぶりのスキーに挑戦してきました。階段を登るのが辛い程のひどい筋肉痛になりましたが、怪我なく、低血糖で倒れることなく無事に帰ってくることができました。今回のスキーでの「インスリン投与量の調整方法」を中心に体験レポートいたします。
 2月10日の昼過ぎに、長野県白馬村にある白馬五竜スキー場にスキーバカの7名(1型DM3名、メデイカルスタッフ3名、そして丸山先生)が集結し、スキー合宿!?(1日滑って休憩3回くらいのハードな滑り方をします)がスタートしました。7年ぶりのスキーともあり、余計な筋肉を使い体力の消耗が激しいこと考え、朝に注射する基礎インスリンのランタスを15U→10Uと1/3減量し、朝6:00に家を出ました。そして、昼に注射する追加インスリンのヒューマログも8U→5Uと1/3近く減量し、いざ滑走!! ところが、春スキー並みの雪質の悪さに、予想以上に体力を消耗! そこで、低血糖になる可能性を考え、リフトの上で綺麗な雪山を眺めつつカロリーメイトを1本補食して滑走を続けました。しかし、所々に急斜面がある1.5kmのロングコースを滑走中に急激に血糖が低下!!  力が抜け、滑りがめちゃくちゃに!! 他の1型メンバーから直ぐに血糖が上がる補食をもらい、何とか下まで辿り着くことができました。レストハウスで、コーラーを飲みながら石釜で焼いたイタリアのピザを食べ、低血糖&体力回復! 低血糖の症状が消えた後に、ヒューマログを2Uだけ追加(通常なら6U注射する食事量)し、最後の滑走に向かいました。そして、低血糖になることなく無事1日目を終了しました。夕食時のヒューマログ通常通り注射しましたが、スキーの運動効果&温泉の入浴効果によりインスリンの効きがよくなることを考え、夕食後のランタスは6U→4Uと1/3減量。2日目の朝の血糖は100mg/dLとベストな数字が表示されました!!
 2日目は朝から雪が降り、雪質が良くなることを予測し、血糖値を200mg/dL前後に維持するようにインスリン量、食事量を調整することで、低血糖なく快調に滑走することができました。スピード感覚と滑りを取り戻すことができた最高1日でした。
 スキーに限ることではないですが、おもいっきり体を動かすときには、おもいっきりインスリン量を1/3〜1/2ぐらい減らす。そして、急激な血糖低下による低血糖のリスクを避けるために、血糖値を200mg/dL前後に維持することがスポーツを楽しむ方法(あくまでも私の体でのことです!!)であると感じたスキー合宿でした。最後に私流の「スキー用インスリン調整方法&低血糖対策方法」をご紹介いたしますので、参考にしていただければ幸いです。
普段のインスリン投与量
ヒューマログ: あさ 7U 昼8U 夜9U
ランタス: あさ 15U 20時6U

スキー用のインスリン調整方法
☆どんな滑りをするのか?
 ショートコース、それともロングコースを中心に
☆どれくらいの時間滑るのか?
 半日、それとも1日
☆雪質はどうか?
 最高か!!! 普通か!! 最悪か!
 (※べた雪では予想以上に体力使います!!)
以上のことを考え、基礎も追加インスリンも1/3〜1/2量を減らします。
 
スキー用低血糖対策
(1) 直ぐに血糖が上がる補食を用意
 (グルコレスキュー、森永ハイソフトなどなど)
 ※ 硬い飴では、急激な血糖低下に間に合いません!!
(2) ゆっくり血糖が上がる補食も用意
 (カロリーメイト、チョコレートなど)
 ※ (1) だけではロングコースは持ちません!!
ゴンドラやリフトが強風で止まること。そして、混雑のためレストランに入れないことも考えて、(1) (2) は多めに持っていきます。
(3) 小銭を1,000円分用意
 販売機でジュースを買う際に、寒さで手がかじかんでいるとお札は入れにくいです。また、お釣りが足りないため、お札が使えないことがたまにあります。

スキー合宿レポート
「わたしの場合」
荒岡純孝

 3人の1型DMの中の一人です。わたしは、スキーが好きで20年ほど前は年間滑走日数が40日を越えた年が続きました。現在は関西在住ですが、東京在住の頃は東京近郊のスキー場はほとんど行き尽くしたと言っても過言ではありません。しかしながら最近では3型糖尿病と巷で囁かれるような体型に進化してしまった?私のたるんでしまった肉体には、今回のスキー合宿はかなりハードでした。ハードな運動には低血糖が付きまといます。皆さんはスキー場で低血糖を起こされた経験はありますか? 私は八方尾根スキー場の兎平でひどい低血糖を起こし、どちらが坂の下方向なのかさえ分からなくなりました。その時は自然に落ちる方向に背面滑走し、清涼飲料水の自動販売機までたどり着き、何とか事なきを得ました。日本のメジャーなスキー場には自動販売機が至る所に置いてあると甘く考えていたが故の失態でした。それ以降は、スニッカーズの小さいやつや柔らかいチューイングキャンディーのようなものを常時持つように心掛けています。また、ハードな運動をした後、食事をしたからといって油断も大敵です。超速効型や速効型ならば、作用持続時間が短いので、それほど怖い低血糖にはならないと思います。中間型や持効型インスリンを使用している場合、長時間にわたって低血糖が持続してしまう可能性がありえます。怖いのは中間型や持効型インスリンによる持続する低血糖です。今回はランタスを注射し始めてから初めてのスキーでしたので、過激なスキーをすることにより、ランタスがどの様に作用するか心配していました。ランタスはピークがないとよく言われますが、私の場合、注射後4時間くらいにピークを感じます。その時間帯には、必ず、捕食(捕食ではなく食事だったかも・・・。)をとるように心掛けていました。
「何でもない所で転ぶようになったら、低血糖と思え!」これは、いつも私がスキーをする時の決め事として心に留めています。今までほぼ100パーセント当たっています。皆さんも何かしらの兆候を見極める事が大切だと思います。今回も何気ない所で転んだシーンを不覚にも見られたと思いますが、あれは低血糖です!(笑)

私の注射パターンを下記にご紹介します。
通常注射パターン
   ヒューマログ注  朝10単位 昼8単位 夕10単位
   ランタス注    朝18単位      夕18単位(12時間毎)
今回の注射パターン
   ヒューマログ注  朝6単位  昼4単位 夕6単位
   ランタス注    朝14単位      夕14単位(12時間毎)
この量を注射しましたが、ご飯の量は通常の約2倍程度でした。ご参考までに。

 お役に立ったでしょうか。今回のスキー合宿、上手い順に、1型、1型、1型、の順で、1型チーム圧勝でした。来年も、同じ3連休に開催を予定しています。参加希望者は、今回の参加メンバーの誰かへお申し込み下さい。

T.M.

勉強会のお知らせ

 今回の勉強会は、横浜市にあるH.E.C.サイエンスクリニック理事長の平尾紘一先生を講師に招き、
「1型糖尿病の治療(上手なインスリンの使い方)」についてお話し頂きます。平尾先生は我が国屈指の臨床家で、多数の1型糖尿病患者さんの診療にあたっておいでです。毎日のインスリン注射に役立つ、実践的な話しをお聞かせ頂けると思います。多数の方のご参加をお待ちしています。

日時:2007年3月18日(日)、午後13時10分、受付
            午後13時40分、講演
会場:With Youさいたま
 JRさいたま新都心駅下車徒歩5分、ホテルブリランテ武蔵野4階、セミナー室
 TEL:048-601-3111
会費:無料