East Club 通信 前号  次号
        発行日 1998.8.20
 

 今年で「East Club」は3年目を迎えました。97年度は、3回会合を開催し、また、「East Club 通信」を創刊することができ、何とか会らしい活動ができるようになりました。会員数も、発足時23名でしたが、7月19日現在では、61名になりました。
 今回のEast Club 通信は、5月末に行われた「98年度総会」の報告を中心にお伝えします。

 98 総会の報告 

 本年度の総会は、5月31日(日)に北浦和にある、社会保険埼玉中央病院内の会議室で開催されました。総参加人数は32名 (内会員は20名) でした。
 参加者自己紹介に続き、総会資料に従い、97年度の決算報告や98・99年度の役員選出等を行いました。そして、医療費控除制度や生命保険に関して活発な意見が交わされました。
 アンケート記入後、East Club 事務局担当の丸山太郎先生より、「インスリン依存型糖尿病はなぜ起こるのか?」という演題で約30分の講演をしてもらいました。講演の内容につきましては、East Club 通信の糖尿病教室を読んでみてください。

医療費控除制度について

 昨年の9月より社会保険加入者の自己負担金が2割に引き上げられましたので、会員のほとんどが医療費 (交通費も含む) を毎年10万円以上支払うことと思います。10万円以上を支払った場合は、確定申告の時期の2/15〜3/15の間に、源泉徴収表 (会社員の人) と印鑑をもって、税務署にて医療費控除の手続きをしてみてください。約5% ほど戻ってくるそうです。詳しいことは税務署に相談してみてください。 (A・T)

生命保険について

 糖尿病と診断されてから加入できる生命保険は、今のところアリコジャパンの「弱体者終身保険」のみです。
 生命保険会社のセールスによっては、「糖尿病であることを告知せず加入して、2年間保険金や給付金を受け取らなければ加入できます…?」と言ったような話を持ちかけてくるケースがあります。しかし、このようなケースで加入したとしても、保険金の支払の際に保険会社の調査の結果、加入以前から糖尿病であったことが分かると、保険金等が支払われないことが多々あるそうですので気をつけてください。 (H・S)
 

 
ウォークラリーが開催されました

 

 
 East Club 糖尿病教室

インスリン依存型糖尿病はなぜ起こるのか ―その3―

 今回はインスリン依存型糖尿病を起こしやすい体質について説明します。
 IDDM になりやすい体質を決定する上で最も重要と考えられているのはヒト白血球抗原 (human leucocyte antigen : HLA) と呼ばれる物質です。IDDM になりやすい体質の約40% は HLA が決定していると考えられています。HLA とはヒトの体を構成する細胞の表面にあって、自分と他人を識別したり、外敵を撃退する免疫反応の強さなどを調節する役割をしています。自分と他人を識別する役割は戦国時代の旗さしものにたとえられます。例えば、真田の兵隊は六文銭の幟を身につけ、間違って味方から攻撃されないようにしていました。私たちの体のなかの細胞はそれぞれが決まった型の HLA を保有することによって自分が身内であることを示し、免疫細胞から攻撃されないようにしているのです。臓器移植の時に型をあわせるというのはこの HLA をあわせることをいっています。次に HLA は外敵を見分け、外敵を撃退する強さを調整する役割を有しています。HLA は免疫細胞の表面に両手をあわせてものを受け取るような格好の構造をしています。この構造が遺伝的に異なっており、ある構造の HAL を有する人は膵島β細胞の蛋白質と非常に似通った部分に反応しやすく、膵臓のβ細胞に対する攻撃を起こしやすいものと考えられています。すなわち、味方と敵を識別し、撃退する強さを調節をしているわけです。この HLA は人の第6番目の遺伝子によって決定されます。HLA にはA、B、C、DR、DQ、DP などの種類があり (血液型にABO、Rhなどがあるように) 、このうち、特に DR とDQ が重要で IDDM の患者さんには DRB1*0401、DRB1*0901、DQA1*03、DQB1*0303、DQB1*0401 と呼ばれる遺伝子を持っている人が多いことがわかっています。例えば、DRB1*0401 を持っている人は持っていない人に比べ 3.9倍、DQA1*03 を有する人は有さない人より 6.7倍 IDDM になりやすいことがわかっています。
 この他にも10種以上の遺伝子が関係していることがわかってきました。しかし、いずれの遺伝子をとっても IDDM になりやすい遺伝子を持っている人は持っていない人に比べてせいぜい1.5倍から2倍くらいなりやすいという程度で、まだ決定的な IDDM になりやすい体質は解明されていないのが現状です。IDDMになりやすい体質は確かにありますが、子どもが IDDM になりやすいのはではないかと悩む必要はありません。

 

 

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