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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

脳卒中と心筋梗塞 

糖尿病になると発症が多くなる
脳卒中と心筋梗塞は、主に動脈硬化が進みあるとき突然血流が途絶え、虚血状態になります。そして、その周囲の組織が酸素不足から短時間のうちに壊死を起こします。

脳動脈に起こるのが脳卒中で、心臓付近の冠動脈で起こるのが心筋梗塞です。脳卒中では出血することもあります。

予期できない突然の発症が多く、なるべく早く専門性の高い治療を受ける 必要があり、減少傾向とは言え、致死率の高い疾患です。

心筋梗塞、脳卒中が疑われるときは、直ちに周囲に助けを求め、救急車を呼ぶことが基本です。

糖尿病があると心筋梗塞が起こる確率は健常者の3倍以上になり、脳卒中が起こる確率も健常者の2〜4倍になります。糖尿病合併症の終末期に特に多いこともわかっています。
 糖尿病でSU薬などを使っていると低血糖もあり得ます。識別できるのもいいですが、本当の発作が疑われるなら、まず連絡が大切です。

発症を減らすには
確実に予防することは望めませんが、主な原因である動脈硬化の進展を抑えることで、発症リスクを減らします。そのためには、まず糖尿病の治療管理をしっかりして、血圧を正常値にし高血圧による発症リスクの上昇を避けます。

今では複数の降圧薬を組み合わせるなどして、多くのケースで目標の血圧値を維持できます。網膜症、腎症などの糖尿病合併症の進行を抑えるためにも必ず血圧値を正常化しておきましょう。そして、食事を見直し、適度な運動で基本的な体力を維持することが大切です。

肥満であれば体重減少に努めます。動脈の閉塞につながりやすい脂質代謝異常の改善ですが、悪玉コレステロールを減らし、危険回避に寄与する善玉コレステロールを増やすことなど、スタチン系、フィブラート系薬剤などが有効に働きます。

突然起こることが多い
心筋梗塞は胸痛で苦しがるとか、脳卒中は突然倒れてひどいいびきをかくなど典型的な症状はありますが、高血糖があると無痛性心筋梗塞もあるなど それぞれのケースで様々な状態や症状があります。

普段と違い強く危険を感じさせる状態のときはためらわず周囲に助けを求め、119番に電話します。周囲の人が気づいたときも同様です。
 この電話で様子が尋ねられ有効な対応があるときには指示してくれますから、電話を切らないようにします。

周囲に手伝う人がいる場合は救急車が来るまでに病人の姿勢を直し顔を横に向けるとか、心肺蘇生法をこころみることもあるかもしれません。
 もし、その場の状況がわかり連絡できる人がいればかかりつけ医に連絡/報告すると対処の仕方や日頃の本人について役に立つ情報などがあるかもしれません。

統計的には救急車で病院に着くまでに死亡するケースが1〜2割あるという厳しい疾患です。また、そのとき治療体制の整っている病院に着くことも重要ですから、家族などの添乗者は救急隊員と気持ちを合わせて行動することが大切です。

発症時の対応が救命と予後を左右しますから、ともかく最善を尽くしましょう。

予後とリハビリ
高齢化社会の到来で、病院が長期に亘って入院管理することができず、急性期の治療が済むと原則在宅治療に移行するようになりました。後遺症が目立たない場合にはこれを契機に糖尿病の管理や生活改善をすすめ健康体に近づけるようにしましょう。

脳卒中で言語マヒや半身マヒが残ったり、心筋梗塞で体調不良が厳しいよ うなケースでもリハビリが従来では考えられないような効果と結果をもたらしていますが、どこの地域でも受けられるとは限らないのが現状です。

後遺症があると介護保険の給付対象になる場合が多いので担当のケアマネージャーや市町村の福祉課などと相談して情報を収集するようにしてください。
 心筋梗塞や脳卒中が起こった高齢者の独居の方などには、介護や福祉の制度が動くようになりましたが、地域での助け合いや見守りも欠かせません。

(2013年09月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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