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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病の治療は中断しないでください

一昔前は糖尿病(ほとんどが2型糖尿病)を職場や周囲に隠すことがありました。周囲も糖尿病をよく理解できず、本人は周囲の誤解に苦しむということが起きていました。

しかし、今ではとても糖尿病が多いために親類縁者に糖尿病のひとがいないケースの方が少ないという状況にさえなっています。
 そして、遺伝的要素が強い病気であることがわかってきました(1型糖尿病は異なります)。

ごく最近の傾向として、国の調査などでみると定期的に通院して糖尿病治療と自己管理を続ける方が増えています。
 しかし一方、何かのきっかけで定期的な通院を止めてしまい、糖尿病の合併症が目立ち体が辛くなってから改めて病院に来られる方がまだまだ多いのです。

重い糖尿病合併症を持つ方への調査からは治療中断経験がとても多いことがわかっています。 わが国の糖尿病患者の総数をみると依然増え続けており減少傾向はみられません。
 そして、治療中断が重要な鍵を握っているといわれるようになりました。
 今回は治療中断のきっかけになりやすいいくつかを一緒に考えてみましょう。

1.健康診断で糖尿病の疑いといわれたが、 いままで医者に行ったことはないし、 別に具合が悪いと感じなかったし・・・
検査値は正直なもので、本人が気づかなくても、糖尿病がはじまっていること、近い将来に糖尿病になる確率が高いなどを知らせています。
 2型糖尿病は遺伝的素因が絡むことが多いことがわかっており、糖尿病は放置するとほとんどの場合悪化します、早く見つかれば軽い治療で抑えられるチャンスですから、見逃してはいけません。
 高齢のご家族に糖尿病の方がおられるとか、亡くなった方が糖尿病だったようなときにはより確実な取り組みが必要です。

2.健康診断で糖尿病といわれ、医者に行ったが「少し運動して食事に気を付けてください」といわれただけだった。それきり・・・
糖尿病に限らず、生活習慣病は定期的な診療と日々の自己管理が欠かせません。 診察の後、次ぎの診察予約をとるようにいわれませんでしたか。
 糖尿病の方を多く診ている医療機関では、 次の予約をしっかり管理し、来ら れないと手紙や電話で連絡することもあります。
 理由は1.の場合と同じで糖尿病は放っておいてはいけないからです。 しかし、 現実には治療中断はかなりあります。 また、食事・運動療法だけのケースに多いという調査報告もあります。

3.何度か通院したら良くなったといわれたので・・・・・
2型糖尿病は遺伝的素因がからむことが多いのですから、自己管理を緩めるとまた出てきます。かかりつけ医の先生とよく相談して、どの位の間隔で診療を受けるかよく相談されるとよいと思います。
 病状に応じて2週間ごとではなく、もっと長い間隔にする選択肢もあるだろうと思います。
 またはっきり通院できないとき(たとえば外国にいる)はその対応の相談をしましょう。
 長い付き合いになるご自身の病気ですから、かかりつけ医の先生へは正確な情報を伝えて判断してもらうことが大切です。

4.仕事が忙しく予約のキャンセルが重なるなど、なんとなく行きにくくなってしまった・・・

5.食事療法がなかなか上手くできない。 検査値もあまりよくならないので、 先生に顔を会わせるのが辛 くなって・・・

といくらでも続きそうですが、ともかくいろいろな事情のひとがおられますから、いろいろ工夫をするのも診療のうちです。どうぞ遠慮しないでかかりつけ医やスタッフになんでも相談されることだと思います。
 ご飯を減らしたらHbA1cが下がった、歩く量を増やしたら体が軽くなったなど小さな成果がでたら大いに自分を褒めましょう。そして成果があってもなくても、ともかく通院を続けることが大切です。

(2012年11月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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