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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

工夫が必要な食事療法へのアプローチ

hspace="10" 1 型糖尿病はインスリン分泌が短期間で消失してしまい、食事や日常活動・運動量に合わせてインスリン注射で補給しながら暮らす必要があります。

患者数が多い2 型糖尿病にはインスリンの効きが悪い状態のもの、インスリン分泌が少なくなるものがありますが、どちらも長期間血糖コントロールが悪いとインスリン分泌が全くなくなってしまうことも起こります。

暴飲暴食や定常的な過食が糖尿病を悪化させることはよく知られていますし、自分にあった食事(特にエネルギー量)にすることが糖尿病治療では欠かせません。

これができないといろいろ薬で下げても所詮一時的なものでしかなく、治療によっての高いQOLを獲得するためには自分にあった食生活を獲得できるかどうかが関わって来ます。

食事療法はすぐにはできないことが多い
糖尿病の治療はまず食事療法と運動療法から、そして不十分な場合には薬物療法を行うとされていますが、多くの患者さんと接していると食事療法はなかなか一筋縄ではいかないと感じます。
 個々の患者さんにはそれぞれの傾向と事情がありますから、いろいろなアプローチの結果としてともかく食事療法の体得に辿り着いていただきたいのです。

一発でできてしまう方、何度も挫折してその度決意を新たにする方などいろいろです。料理をできない人がエネルギー調整宅配食(糖尿病の食事療法用宅配食)を上手に使って初期効果をあげることもあります。
 他人のことは関係ありません。ともかく辿り着くことです。できれば糖尿病を悪化させない前に。

私の診療現場で感じること
このごろはしっかりした血糖降下作用がありながら低血糖も起こしにくいインクレチン関連薬の登場など、糖尿病薬の選択肢が増えてHbA1cが5%を切る人も少なくありません。
 そして5%以下を達成された人達にしっかりした栄養指導を望まれる方が目立ちます。本を読まれたり栄養士によく尋ねられたり集中的に食事療法を習得されます。
 ご本人はせっかく下がったHbA1c値をリバウンドさせないようにというお気持ちが強いかもしれません。このようなことがよい自己管理とその後の生活での高いQOL 獲得につながっていると思います。

段階的な取り組みも有効
初診当時は糖尿病治療へのモチベーションが高い人が多いですが、まずわからないことが多く、自分で料理をしない人などはうろたえることも多いようです。この時期はできることから実行していただく即効型の食事指導になりがちです。

そして治療効果が出てきたとき、そして本などを読んだ知識も固まり始めた頃が集中的食事療法習得のチャンスになるようです。ただ、いろいろな意味で個人差はとても大きいので、食事指導、食生活の改善にはこのような段階的なうねりを捉えて生かすことも必要だということです。

合併症がひどくなり本人が観念してからというのは、通院されているのであればなんとか手を尽くして回避したいものです。

HbA1c 5%台を目標にする
いろいろ異なる薬効をもつ糖尿病治療薬の選択組み合わせが上手くいき、本人も積極的に自己管理に取り組まれたケースの中で、若い方、たとえば40代の方などではHbA1c 5%台になる方も少なくありません。高齢の方などを除けば、HbA1c 5%台は現実のものになりつつあります。

これは合併症を予防する段階であれば発症予防を十分期待できる数値だと思います。そして糖尿病であっても健常な人と変わらない健康的で活動的な生活が送れるということです。

(2012年10月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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