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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病は良くなる病気です

糖尿病治療は進歩した
hspace="10" ほんの一昔前まで、治療薬はほとんどSU 薬だけ、インスリンもガラス製の注射器を煮沸して繰り返し使う、血糖自己測定はできず血糖値はその時々の体感だけが頼りという状態でした。
 先生方の説明も本も患者さんに強い自覚を求め、とかく糖尿病によって起こる合併症の怖さなどを強調することが多かったように思います。

今日では使いやすいインスリン製剤の開発・注入器具の改良、病態によって選択できる多種の治療薬の登場、血糖自己測定機の進歩、HbA1c 値の普及などもあります。
 また、食べることに強く執着する患者さんが減ってきているように感じられます。
 このように、患者さん自身の熱意と適切な治療が合致すれば、予想以上の治療成果が得やすくなっているといえます。

不治の病か?
糖尿病の治療は、患者さんの食事と運動を中心にした生活の改善、必要なら病態に合わせた薬物治療を加えることで高血糖状態を解消します。
 たとえばHbA1c 値を少なくとも6%台にするなどで病状を安定させれば、多くの患者さんでより活動的な暮らしが可能になります。

確かに糖尿病の合併症のなかには後戻りできない心筋梗塞のリスク増大、失明、壊疽、腎不全(透析)などがあります。しかし、初期から治療を継続し、暴飲暴食を慎み、適度な運動(よく1日1 万歩といわれます)をすることでほとんどの人がこれらの合併症を回避できます。
 リスク増大が明らかになってから気づいた場合でも専門医や専門の医療機関で有効な手だてが打てることもあります。

糖尿病はしっかり対処しそれを継続すれば、全体的には決して不治の病ではありません。むしろ、糖尿病は生活改善と治療によく反応し、いろいろな病態を改善できる病気と考えるといいのです。
 適切な治療と生活の自己管理が生かされれば、活動的で充実した、健康な人と変わらない生活が送れる人が多いのです。

インスリン分泌の減少・喪失とインスリン抵抗性
2型糖尿病は肥満などでインスリンの働きが悪くなる「インスリン抵抗性」とインスリンの分泌が年月を経て減少・喪失する「インスリン分泌低下」が大きな病態とされます。
 インスリン抵抗性は適切な治療と生活改善で対処できますが、東洋人はもともとインスリン分泌が少ない人が多く、また減りやすいという遺伝的特徴があることがわかってきました。2型であっても長年糖尿病を患っていたご高齢の方にインスリン分泌が喪失していることがあるのです。
 しかしこれも、治療と生活改善によって合併症の発症や進行が抑えられていれば、糖尿病治療にはインスリンそのものを体外から補充するインスリン療法がありますから、治療方法が全くなくなるとか、暮らせないということではありません。

よりよい体調、生活を獲得しましょう
いろいろな医療の現場で、糖尿病の合併症を持つ人が多く治療やケアが大変という声が聞かれます。
 このことは不完全な自己管理と治療の方がいかに多いかということでもあります。糖尿病の合併症が進んでしまうと、長い期間じっくりと苦しめられるのです。
 ともかく早く決意して治療と生活改善を行い予防、進行抑制することが大切です。それをしっかり支えてくれる医師や医療スタッフとともに進めていきましょう。 きっとより活動的で豊かな生活が開けてきます。

健康保険は強い味方
わが国は、国民全員が加入する健康保険に支えられ自己負担が1割から3割で済み、高額医療費の補助制度などもあるので、定期的な検査と診断を必要とする糖尿病治療にとっては恵まれた環境といえます。生活保護の網も整備されています。
 是非この恵まれた医療環境を十分に生かして、積極的に治療と自己管理を行い、これからの生活をより健康的で豊かなものにしてください。

(2012年08月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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