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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

運動、食事の順で自己管理 

hspace="5" 従来は「食事療法がもっとも大切で適度な運動をするとよい」という言い方で済ましてしまいがちでしたが、ご本人が糖尿病を良くしたいというモチベーションを持つきっかけは千差万別ではないでしょうか。

これからの生活で是非やってみたいという具体的な希望こそが、ごく自然に「糖尿病をよくするモチベーション」につながりやすいと思います。
 もう一度テニスがしたい、着飾って外出したい、若いときに登った山にもう一度登りたい、海外旅行にいきたい、これからやりたいことで治療目標を立てるのはいい方法のひとつだと思います。

やりたいことに必要な身体能力は
 体調を崩しておられた三浦雄一郎さんが一念発起してトレーニングを重ね、エベレストに登ってしまったのは特別な例としても、目標達成にはまずそれに必要な身体能力の確保が大切です。「仕事が忙しく、会社の行き帰りだけでほとんど運動しない」、「近所へ買い物に行く位がせいぜいで、5kmとか10km歩くなんてとんでもない」、「あまり外へはでない」「ベットに寝ていることが多く、トイレに行くのがやっと」などいろいろなレベルがあると思いますが、ステップバイステップでチャレンジしていきましょう。

  布団のなかで指・手足・体を動かす、起きあがれるときはなるべく椅子やソファーにすわるようにする、軽くストレッチをする、靴や服装を整え不要な荷物を持たないで散歩に出かける、ラジオ体操などに参加する、集会・イベント・お祭りなどに出かけてみる。それぞれ無理なくできたときには少しずつ身体能力が向上していきます。

  運動は単独の効果としても糖尿病状態の改善につながりHbA1c値の低下が起こります。また、身体能力が高まればそれだけ暮らしの内容が豊かになっていきます。
 糖尿病合併症などが進んでいるときは、どんなときには運動を控えるようにするかを、かかりつけの先生とよく相談して下さい。

食事改善はステップバイステップ
  過食が高血糖に直接つながり運動不足より強く糖尿病を悪化させることは厳しい現実です。  肥満解消をしていくと多くの場合HbA1cの改善もみられます。しかし、それまでの食生活にこだわりがち、空腹に過敏反応しがち、食べることへ心理的依存など、苦労する人が案外多いのです。

  食事改善には、どんな食品が肥満につながりやすいか自分の場合は何をどの位減らせばいいかを知るために、ある程度学習が必要です。
 肥満を解消するには、摂取エネルギー量を知ってそれを減らすために、食品の持つエネルギー量を目安で示したテキストやエネルギー変換テキスト(成分表、食品交換表など)が必要になります(市販食品はエネルギー表示がついていますから食べる量を表示から概算可)。
 よく食べる食品は1回どの位がいいか、高エネルギーになりやすい食品は何かなどだんだん分かるようになります。

  食品交換表に従って一気に食事の内容を変える、あるいは自分が食べる食品のエネルギー量を理解できたところから変えていくなどいろいろな攻め方があります。
 エネルギー調整宅配食を食べながら目安を覚えてしまうというのも実効性の高い方法だと思います。
 食事バランスガイドは食品のエネルギー量を理解したいときには使えません。

最終的には食事と運動も自己管理
  このごろは糖尿病治療薬に使いやすい薬から効き目の強い薬まで幅広く選択できるよいになり、必ずしも食事療法と運動療法で様子を見てから薬物療法を考えるとは限らないようになりました。
 しかし、食事の内容が乱れたままであれば、薬の力だけで糖尿病合併症を回避するのは難しいことを肝に銘じておきましょう。

  糖尿病合併症の発症や進行をしっかり抑えて健康な人と変わらない活動的な生活を楽しむようにしたいものです。
 なにか「これからやりたいこと」を目標にしてみませんか。

(2012年04月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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