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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

1に運動、2に食事、しっかり禁煙、 最後にクスリ?

hspace="5" 平成22年度健康増進普及月間(9月)の統一標語「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」はとてもいい標語だと思いますが、代表的な生活習慣病である糖尿病に当てはめて少し見直してみましょう。

1に運動
糖尿病治療では多くの人が食事療法で苦労しますから、運動療法は「歩くのを増やせばいい」位に軽く考えていませんか?
 しっかり運動をするとHbA1c値や血糖値が下がることは周知の通りです。多くの場合は体重も下がりますが、体重が下がらなくてもHbA1c値や血糖値が下がれば身体状態が改善しているのだから、これはこれでとても価値があるという見解もでてきました。
 身体状態の改善や運動能力が高まることは糖尿病状態の改善とともに今後の生活に広がりをもたらします。これからを見据えて是非活発な日常活動と運動を心がけましょう。

2に食事
糖尿病の場合、2ではなくやはり1ではないかと思ったりしますが、ともかく直しにくいのが食事です。
 糖尿病のコントロール状態が悪いと、とにかく食欲が昂じて早食い・過食になりやすい、甘いものが欲しくなるというようなことが見られがちです。これらを抑えて、適正量でバランスのとれた食事を落ち着いて食べられるようにするには、治療へのモチベーション、研究心、継続的努力が必要です。
 食事療法はやはり糖尿病治療の主戦場です。これを飛ばしてクスリやインスリンではやはり最終的には糖尿病に勝てません。

しっかり禁煙
2011年10月のたばこの大幅値上げなど喫煙者への風圧は強まるばかりです。
 しかし冷静に判断すれば正しいのです。喫煙は肺ガンの主要発症原因であり平成21年の1年間の「気管、気管支および肺のガン」による死亡が6万7,500人、このなかに他人の喫煙(受動喫煙)でなくなった方が6,800人含まれています。また、喫煙が主因とされるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の推定患者数が500万人で、毎年1万5,000人が亡くなっています。
これが喫煙の現実です。
 さらに糖尿病は脳卒中や心筋梗塞などの心血管障害発症リスクが高く、目、腎、下肢動脈硬化症など主要糖尿病合併症と喫煙の関係も恐ろしいばかりです。
 この値上げを期に是非禁煙を決意されることをお勧めします。喫煙は、多くの場合ニコチンの体内蓄積を伴いニコチン依存状態になっていますから、医師の診察を受けて適切な指導管理のもとに禁煙をはじめてください。

最後にクスリ
従来の糖尿病治療はまず食事療法と運動療法をはじめ、しばらく様子を見てから必要な場合に血糖降下薬やインスリンによる薬物療法を始めるというものでした。しかし、遺伝子研究の進歩などから2型糖尿病のかなりの部分に遺伝的要素が関わっていることがわかってくるなど、糖尿病が発見されたら早期にしっかり治療するようになっていくと思われます。

糖尿病初期にも使いやすい経口糖尿病薬が増えるなど選択肢も広がっています。なかでも昨年登場したインクレチン関連薬{DPP-4阻害薬(経口薬)、GLP-1受容体作動薬(注射薬)}は、血中のブドウ糖濃度に正比例して薬効を発揮するので、低血糖が起きにくく使いやすい糖尿病治療薬です。まだ価格が高いですがいずれ普及すると思います。

これからの糖尿病治療は、必要なケースには最初から薬物療法も行って糖尿病状態から早く離脱させるという方向だと思います。つまり糖尿病治療に関しては最後にクスリではありません。

(2012年02月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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