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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病の食事療法 できることから始めよう

 糖尿病といわれたのをきっかけに自分の生活に見合った食事改善ができれば、より健康的に暮らせる可能性が高まります。ところが実際には、長年続けた食習慣の軌道修正に苦労する人も多いですし、投げ出してしまう人さえいます。今回はできることから少しずつ積み上げていく食事療法への道筋を考えてみましょう。

食事に興味をもつ
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  とくに男性のなかには食事は一切奥様任せで、食べている食品の名前すら知らないという剛の者もおられます。ならば「食品交換表」を丸暗記などお勧めできません。そのような方はまず買い物について行ったり、食品交換表やお料理の本を絵本のように親しんでいく必要があります。
 そしてときどき簡単な料理を自分で作りましょう。自分で作り誰かに食べてもらうと突然のように食事の世界に入ることができます。

できることから
 まず、毎日決まった時間に体重をはかりましょう。食事療法の結果は体重変化に現れます。変化をグラフにすると、自分で努力した結果や羽目を外した結果などが見えてきます。
 ともかくごはんを1杯だけ減らしたらそれだけでも少し体重が減ったというようなことが大切で、テキストもできるところからやって見るといいでしょう。
 食事の知識が増えて料理や食事療法が少しずつできるようになること自体とても大きな収穫です。核家族化が進行した昨今、だれでも1人になってしまう可能性すらあるのですから。

基本知識は「食品交換表」で
 シンプルなシステムでありながら、本格的な食事療法ができる「食品交換表」は基本教材として優秀です。まず、かかりつけ医に1日の指示単位を決めてもらいます。
1日15〜25単位(1単位の食品が消化されると80kcalのエネルギー源になります)の範囲の単位が指示されます。1日20単位なら3食に分けると1食6〜7単位として「食品交換表」を見ていくといろいろなことがわかってきます。自分の食べ過ぎている食品が分かってしまうことだってあります。
 「食品分類、表1〜6」を確認しながら見ていくと、主食の食品(表1)が多いとか、おかずの主役(表3)を食べ過ぎているなども見えてきます。
 少し食べただけですぐ1単位を超える油脂の多い食品(表5など)、制限の緩いあるいは無い食品(表6、野菜、海藻、キノコ、こんにゃく)もあること、お酒のこと、甘みの強い嗜好食品のこと、代表的な料理や総菜などの大まかな単位数などなどいろいろな情報が見えてきます。
 一見とりとめがないようですが、知ってしまったことが大きいのです。自分のいろいろな生活場面でできることから生かそうと思うか、あえて無視するかは自分次第です。
 「食品交換表」のやり方を最初からなるべく忠実に実行するというやり方もありますが、自分の食生活を徐々に改善していくのも現実的なやり方のひとつです。

食生活はさまざま
 ほとんどが外食、夕食が極端に遅い、朝は食べられない、お腹が減ったら食べるので1日5,6食になるなどさまざまです。ともかくお野菜を増やし、食べすぎているものを見つけて減らす。
 1ヵ月に1kg程度の減量がいいとされますが自分の体重の動きをみて何度も作戦を立て直すことが大切です。ある日、野菜をたっぷり取り込んで指示通りの食事をして見るとこれもなかなかいいものです。
 どうしても間に合わないときに冷凍の宅配食があるのも心強いですね。食事療法のコツは、追い詰められて苦し紛れにするのではなく、食事に興味を持っていろいろ前向きな工夫を重ねることではないでしょうか。

(2011年12月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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