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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病の食事療法 エネルギー量や栄養素量は正確には分からない

はかりの限界
 重さで測るはかりは精度も信頼度も高い道具です。食材の量を測ったり、食品の目安を正確にするのに大変役に立ちます。しかし、センサー(バネ)に負荷がかかりにくい5g以下を正確に測るのは難しいです。ですから、1日の摂取エネルギーに影響しやすい高エネルギー量の食品を少量測る、たとえば食用油数gを測ろうとしてもうまくいきません。案外計量スプーンの目安に実用性で勝てないのです。

食品分析の限界
 我が国の食品・食材の分析値は日本食品標準成分表としてまとめられ3桁の表示がついていますが、実際の分析精度は食品によってさまざまです。たとえば魚は成長して脂の乗ったものと成長中の小型のもので、100gあたりのエネルギー量や成分は異なります。たとえば小型のハマチ(いなだ)と寒ブリを想像してください。分析値があるのは成魚のぶりと養殖ハマチにひとつずつです。
 肉や魚のエネルギー量は脂身の割合が一番大きい要素です。生の肉は霜降りの状態で推定しますが、鶏肉に至っては皮以外の脂身は見分けがつきません。

食品の分析値は大づかみに利用する
 生鮮食材は店先で見てもそれぞれ異なり、良さそうと思うものを選びます。分析したものを食べるわけではありません。同じ野菜でも旬の露地物とハウス栽培ではビタミンの含有量が大きく異なることはよくいわれることです。
 食品の分析値は結局目安程度と考えてもいいかもしれません。
 本やレストランなどで有効数字3桁のエネルギー表示をたくさんご覧になると思いますが、精度はせいぜい1桁半というところでしょう。糖尿病学会の食品交換表が数字を丸めて覚えやすくしているのはいい方法だと思います。

目安で食べる量を改良する

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 友達と飲んだ、食事の美味しいパーティに出席したなど特別のときを除けば、大体自分が食べる量の目安はありませんか?自分の目安を、食品交換表などのテキストで、食品の組み合わせや摂取量のことを覚えて直して行きましょう。無論、ときどきはかりで測って、エネルギー量(単位、点)を調べてみるのもお勧めです。

 食品の目安写真で覚える方法もあります。私は手をスケール(物差し)にして食品の目安量を覚える食品や外食の本「外食コントロールブック」を作りました。今でも好評です。

 また、目で見て、そして味わうことができるスーパー食品サンプル(エネルギー調整宅配食)で自分の食べる目安を決めるのはとても効率のいい方法です。まず、主食ごはんやパンなどの量、次ぎにタンパク質の多い肉、魚介、大豆製品(豆腐)、卵、乳製品などの目安を覚えます。脂肪の多い食品は多分見つかりません。野菜はいっぱい摂ればいいのです。

 自分の食べる量の目安を自分で納得しながら決めることが大切で、うまくいかなかったらまた考え直します。食べる量が変われば体は変化します。こうした結果を確かめるのは、はかりで食品を詳しく測ることではなく、定期的に体重をはかり自分の体重の変化でチェックすることです。

 うまくいかないのは、目安がおかしいのか、あるいはお菓子、酒、早食い、夜食などだったりするのか、仕事が忙しくあまり体を動かしていない、夫婦喧嘩で落ち込んでやけ食いしているなど他の原因か、冷静に考えて見てください。

 原因が納得できて自分で直せるときにはリベンジをします。自分では手に負えないと感じたら、かかりつけ医や栄養士などに遠慮なく相談して下さい。

(2011年09月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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