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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病の食事療法 肥満の原因を探る

これまで食事療法のなるべく簡便な知識と方法をかいてきました。

食物の栄養エネルギーを知り、自分の適量を見いだす。それは、食品交換表などのテキストと食品用はかりが一般的な量と食品の選び方を教えてくれます。

忙しい人、めんどうな人、緊急なときなどにはエネルギー調整宅配食が便利であることもわかりました。

料理に興味がある人には食材が残らないメニュー付き食材の宅配サービスもありました。

食事療法の方法にはいろいろな選択肢があります。今回は過食の原因探しにどのように取り組むかを考えてみましょう。

食欲は本来誰にでもあり、食欲の亢進を必要に応じて我慢できるかどうかは、人によっても違いますし、その人の状態によっても違ってきます。

我慢できずに食べてしまう人ほど肥満になりやすい傾向があると考えていいでしょう。また、メタボ状態になり肥満が起こったり、インスリンの作用が悪くなったりするとどうも食欲はますます亢進しやすくなります。

過食は原因がわかっても本人にしか対処できませんから、自分で十分納得して心構えを固めて止めるチャンスを掴みます。繰り返しや試行錯誤があってもどこかで勝ち取れればいいのです。若い人とご高齢の方を除けば、多くの人は食べればスタミナがつくのではなく、食べ過ぎないようにすると体調の良さが感じられ、より活動的な生活ができます。それでは、いくつかの例をみて、自分だったらどう解決するか考えて見てください。

1. 仕事で夕食が遅くなる
仕事の忙しい方によくあるパターンです。就寝時間に近い時刻に食べたものは、脂肪として貯まりやすいので工夫が必要です。

2. 早食い
無意識のうちに焦っているのがまず問題で、ゆっくり食べようと思うまで食べない心掛けが必要です。このような人たちは何故か規則正しくたくさん食べることに命を賭けているようです。むしろ命を落とすことに賭けていると思うのですが…。

3. 甘いものが大好き
女性に多いといわれますが、男性にもあります。糖尿病のコントロールが悪いときほど高じやすいということもあるようです。ひどいときには低カロリー甘味料を使うという選択肢もいいかもしれません。なるべく自分の気持ちをなだめ冷静に対処したいものです。

4. 脂っこい食べ物が大好き
豚カツや天ぷらなどの揚げ物が大好き、ファーストフードやスナックを食べることが多いと肥満につながりやすいです。手早く食べられて、習慣性も強いのでとくに若い人に広く拡がっています。

5. 付き合いが断れなくて
まあ今日だけということにして、飲み出したら止まらないということが繰り返されれば結果ははっきりしています。ウーロン茶にしてクールに付き合うとか、飲み会を断われたら自分へのご褒美に映画でも観て帰るなど、自分流の方法を編み出しましょう。

まだまだありますが、どれにも教科書的な答えはなく、冷たいようですが本人の意欲と工夫次第です。

なかには、問題のあった日の翌日はなにも食べないというような激しい対応を考える人がいますが、これはお勧めできません。このようなことから劇太りと激やせをくりかえす摂食障害を起こす人さえあります。

問題のあった日の翌日は、反省をこめて食事に興味を向け、時間を割いてゆっくり食事楽しみましょう。このような日を増やしていくのが食事療法の基本だと思います。

(2011年05月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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