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おしえて!糖尿病

糖尿病の食事療法 食事療法用宅配食で食事の量を覚える

前回まで日本糖尿病学会の「食品交換表」の簡便な使い方を書きましたが。もっと簡便な食事療法用宅配食を使う方法を、冷凍保存できて電子レンジで温めればすぐ食べられる「ヘルシー御膳」をモデルにして説明しましょう。

宅配食を食品サンプルとして利用する
「百聞は一見にしかず」、食品サンプルは食事指導ツールとして長年使われてきました。食品交換表の目安写真やいろいろ売られている食品エネルギー目安ブックも同様な役割を果たしてくれます。食事療法用宅配食はそれらに比べるとあきらかに「スーパー食品サンプル」といえます。

食品サンプルせいぜい数セット程度ですが、宅配食のメニューは多彩です。見るだけでなく味わうことができ、充足感(空腹感も)も実感できます。そして、エネルギー量が調整されていますから、食事療法の結果も分かりやすいのです。

まず、1日の指示エネルギーに合わせる
かかりつけ医が指示してくれた摂取量(キロカロリーあるいは単位、点)に合わせるには、宅配食にごはんなどの主食の加える量、主菜を加える量などをかかりつけ医や栄養士あるいはメーカーの相談窓口などで相談してください。「糖尿病生活便利帳106」にある「Q&A 9.指示エネルギー量への合わせ方を教えてください」も参考になります。

すぐに始められるのが特徴
食事療法用宅配食を1日3回あるいは2回使い、その量を参考にしながら外食のときなどにも残すという方法はとても始めやすいと思います。水やお茶など除いてそれ以外のものを口にしないようにします。

とくに料理が不得手の方は食事療法に慣れるまで宅配食に頼って、料理や食品の食べられる量を覚えていくことがお勧めです。

宅配食から食事療法の理解へ
少し慣れてきたら宅配食を更に有効利用しましょう。前回まで説明してきた「食品交換表」のポイントを7項目にまとめました。これらを常に意識しながら毎回の宅配食の内容をチェックしましょう。

  1. ごはん、パン、麺などの主食と肉、 魚介、卵、豆腐などの主菜の食べられる量を覚える。
  2. 野菜、きのこ、海藻、こんにゃくなどはエネルギー量が少なく、量を気にしないで食べることができる。
  3. 果物は少なめにする。意外ですが果物の食べ過ぎで体調を崩すことが案外多い。
  4. 毎日コップ1杯程度の牛乳を飲む。栄養バランスを保つのに有効。ただ、たくさん飲むと脂質過多に。
  5. 脂質の摂取を減らす。たんぱく質、炭水化物の2倍以上のエネルギー量をもち、適正エネルギー量過剰の 原因になりやすいので、気を引き締めて減らす。
  6. 減塩は糖尿病に限らず健康上とても重要。宅配食はこの点では優等生です。
  7. 喫煙は止める。糖尿病があると普通の人以上に危険がいっぱい。飲酒は日本酒で1日1合程度まで、血糖コントロールが悪いときには禁酒。

このような基本に踏まえながら知識を増やしていけば、糖尿病の食事療法での食べ方が徐々に分かってくるでしょう。料理ができる人は自分でいろいろ料理の工夫ができるようになります。

糖尿病の食事は健康な人の健康維持にも勧められる食事です。糖尿病を悪くしないためにあきらめないでチャレンジしましょう。

(2011年02月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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