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おしえて!糖尿病

糖尿病の食事療法 摂取エネルギーのコントロールが基本

体に必要なエネルギー量の食事をとる

糖尿病の高血糖状態を解消するとき、体に無理がなく最も良い結果が得られるのが食事療法です。何故なら糖尿病の食事療法はその人の身体と日常活動量に合ったエネルギー量の食事をとることだからです。いろいろ工夫しながら摂取エネルギー量を目標に近づけることが最も重要で、効果をあげることにつながります。

もうひとつの栄養バランスはごく一般的な健康食と同じで、かなり幅もあると考えていいのです。

毎日の食事は一仕事、 食事療法は大仕事

さて、現実に食事を作って食べることは通常の場合でも1日数時間を要する作業です。決められたエネルギー量の食事を作るのはもっと難しいと思いがちですが慣れてしまえば作る時間はあまり変わらなくなります。しかし、昨今料理をしない人が増えているなど思いがけない難問がいろいろあります。

また、2型糖尿病の方は食欲が亢進していることが多く、過食になりやすく、特に好きなものが止められない減らせないと苦労することも多いのです。

糖尿病の食事療法はなかなか本格的な作業です。腰を据えて、心構えをした上でじっくり取り組むことが大切です。そして、食事療法で必要な食事改善が達成できると、その後の生活で体に無理のない食生活ができるのですから、健康の向上と余命の延長を一緒に手に入れたと言っても過言ではありません。

エネルギー量を計算しながら行う標準的な食事療法は次回に回し、今回はエネルギー量を計算しない方法を少し紹介しておきましょう。

エネルギーを考えずエネルギーをコントロールする?

1)少なめにする食べ物、たっぷりとる食べ物を視覚的に覚える
食品をグループ分けして、食べることをすすめるグループ、少量にするようにすすめられるグループなどをイラストイメージで覚えると、食事のバランスの改善と摂取エネルギーの適正化が進むというものです。代表的なものに「食事ピラミッド」があります。ピラミッドの上部の食品は少なめに,ピラミッドの下部の食品はたっぷり食べるというコンセプトで、いろいろなモデルがあります。

2)1)に加え、それぞれのグループを1日何皿、何杯と決める
食事ピラミッドに1日何皿、何杯食べるか(何サービング)という指示のついたものがあり、厚労省と農水省作成の「食事バランスガイド」もこのタイプの1種といえるでしょう。料理や食品を主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物に分けて、それぞれを標準的な量の料理一皿や茶碗に何杯食べるということで1日の摂取エネルギーに近づけるシステムです。ただし、スタンダード版では1日2,200kcalが想定されていますから糖尿病食事療法には多すぎることに注意が必要です。

日常生活で少しずつエネルギー量を覚える

食品のエネルギーを知るために、パッケージされた市販食品には100gで何kcalになるとか、1パッケージが何gで何kcalであるというような表示が付くようになりました。外食レストラン、コンビニ弁当やお総菜、宅配食にもエネルギー表示付きが増えています。お料理の本にもkcal表示付きなどがかなりあります。

摂取エネルギー全体の管理はできませんが、よく食べるもののエネルギーを覚えておくと案外役に立ちます。

次回は糖尿病の食事療法の定番「食品交換表」です。

(2010年04月)
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治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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