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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

食事習慣と食事療法

食事習慣はさまざま

食事をする環境・習慣は人によってさまざまです。そして、食事療法ができる条件もさまざまです。たとえば、食事の摂り方で大まかに分けて

  1. 毎日の食事を自分で作るあるいは家族の誰かが作ってくれる。
  2. お弁当やお総菜、パンなどを買って食べることが多い。あまり料理は作らない。
  3. 主に外食や配達してくれるものを食べる。料理はほとんどしない。  あなたはどれに当てはまりますか。
食事療法もケースバイケース

 さまざまな食事習慣に対応するために少なくとも次のような対応が考えられますし、他にもさまざまな方法があるでしょう。

  1. 日本糖尿病学会編「食品交換表」を使う。この本は料理の食材の量を決めて料理を作るシステムです。しかし、すぐに作って食べられる料理の達人はむしろ限られます。実行できることから段階的に実行に移す。その結果をかかりつけ医に話し、次のステップを一緒に考えるというのが現実的です。料理を作る人が一緒に指導を受けるのも効果的です。
  2. 患者さんの従来の食事の内容を少しずつ改善していく。医師や栄養士の労力が大きくなりますが、このような方法を取り入れる医院や病院も増えています。患者さんと料理を作る人が協力的であることが大切です。このやり方で改善が図られてしまうこともあり、1の食品交換表を覚える方法に切り替える必要がでてくることもあります。
  3. 料理を作らない人の残し方を中心にした食事療法。独身男性、単身赴任の方、高齢独居の方などに食事を作らない人が多く、また食事に偏りも起きやすいようです。「食品交換表」だけでは足りず「外食コントロールブック(筆者著、文光堂)など目安に使える本などを探します。一念発起して少し野菜料理などを作るとか、経済的余裕がある場合は次の項「宅配糖尿病食の利用」なども考えたいところです。
  4. 宅配糖尿病食を使用する食事療法。正確に摂取エネルギー量を管理できますから、これを中心に食事をして、嗜好食品やお酒などを我慢すれば、確実な成果を得やすい方法だといえます。食事療法の最初の1カ月間宅配糖尿病食を1日3食あるいは2食使って食事療法の成果をだし、治療に弾みをつけるのもいいですね。また、他の食事療法が上手く行かないときの解決策としても有効です。

食事療法の目標

2型糖尿病の食事療法は、肥満を解消し体の状態にあった食事をすることで、血糖値を改善、インスリン抵抗性の解消、インスリン分泌の低下防止を目標にします。糖尿病の食事療法では多くの場合、男性で1日1600〜1800kcal(20〜23単位)、女性で1400〜1600kcal(18〜20単位)位のエネルギー摂取量で行います。

1カ月で平均1kg程度標準体重に向かっての体重が減少し、HbA1c値が目標の6.5%以下に向かっているのが良好な糖尿病治療の状態で、食事療法の良好な目安といえます。

あせってはいけません

しかし、何かが障害になってなかなか成果がでない、また、長い間には上手く行くときも行かないときもあるものです。あまり神経質に自己評価はしない方がいいでしょう。上手くいったときは、かかりつけ医の先生と共に喜び、息長く食事療法をやっていきましょう。次回から食事療法のいくつかの方法を見ていきます。

(2009年11月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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