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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

2型糖尿病自己管理

 糖尿病といえば食事療法といわれますが、食事療法のことは改めてお話することにして、今回は、食事療法以外の糖尿病自己管理のポイントを見直しましょう。

A. 血糖降下薬やインスリンの使い方

1日何回か、飲む(打つ)時間(食前か食後か)は、そして何錠ずつ(何単位ずつ)か。そして、忘れてしまったときは糖尿病の薬は2回分をまとめて飲んだり、注射したりするのは危険です。次回から正しい服薬、インスリン注射に戻るようにします。

インスリンやSU薬などは低血糖が起こることがあるので、起こる可能性のある薬の場合はぶどう糖5〜10g(砂糖なら10〜20g)あるいはその代わりになる飲み物などを常に携行します。

飲み忘れが多いときにはかかりつけ医に報告してください。

B. 体重変化を記録する

朝など決まった時間に体重を測定しましょう。治療、食事、身体活動の状態などを推測するのにとても役に立ちます。

このごろは体重計に体脂肪計がついているものも多く、体脂肪率(%)が測れます。

C. 血圧を測る

糖尿病があると動脈硬化が早く進みがちです。動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳卒中などの大血管障害、糖尿病腎症、網膜症など最小血管障害のリスクが高まります。これらを予防・抑制するために血圧の正常化が欠かせません。高血圧薬の進歩は目覚ましく、以前に比べ血圧を基準値まで下げやすくなってきました。

糖尿病がある場合の高血圧の基準値は収縮期血圧130mmHg以下、拡張期血圧80mmHg以下です。腎症が現れ尿蛋白が1日1g以上になると、収縮期血圧125mmHg以下、拡張期血圧75mmHg以下と基準が厳しくなります。

D. HbA1C(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)の検査値

糖尿病は血液や体液の血糖値が高くなり、いろいろな障害が起きてくる病気です。しかし、血糖値は特に食後に高くなるなど1日中変化していて、目安にできる血糖値が捕らえにくいのです。
 それに比べHbA1Cは採血の前1〜2カ月間の血糖の平均値が測れるので、1日のどの時間に測ってもほぼ同じ数値になります。その人の血糖値の状態を長期・継続的に見ていくのにとても分かりやすい検査値です。

●HbA1c6.5%以上になると糖尿病と診断されます。
●糖尿病の患者さんが治療目標にする血糖コントロール目標はHbA1c7%未満です。
●高齢の方など7%まで下げるのは難しいとされる場合は8%を目標にすることもあります。
●7%よりさらに改善が図れる場合は6%を目標にします。

E. 身体能力を少しずつレベルアップする

運動は身体能力を維持向上させるために欠かせません。歩数計をつけて調べてみましょう。糖尿病でも合併症の状態が悪くなければ1日に1万歩歩こうというのは良い目標の一つです。会社勤めの人なら、帰りに一駅歩くとか、昼食の後に少し歩くとか細切れでも構いません。

もちろん、好きなスポーツ、旅行、散歩、園芸、掃除洗濯などの家事でも体を使うことはすべてお勧めです。ただし、糖尿病コントロール状態の悪い方、心筋梗塞や脳卒中の既往や糖尿病合併症が進んでいる方はかかりつけ医のメディカルチェックを受けて運動の程度を決めてください。

最後にもう一つ、2型糖尿病を悪化させている大きな原因のひとつが治療管理の中断です。一度2型糖尿病とわかったら、定期的な医師の診察が生涯欠かせないことを、糖尿病の主治医である患者さん自身が肝に銘じてください。

では次回は食事について考えてみましょう。

(2009年08月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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