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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病とストレス

ストレスは血糖値を上げる?

肥満と糖尿病 「ストレスがないのがストレス」というくらい、人は常に何らかのストレスを受け続けています。過度なストレスは、健康な人にとっても悩みの種ですが、糖尿病患者さんやその予備群の人にとっては血糖値の上昇と結びつきやすいので、さらに注意が必要です。

血液中のブドウ糖は、通常からだや脳を動かすためのエネルギーとして使われています。一方ストレスは、簡単にいえばからだや心への圧力です。この圧力に耐えるため、ストレスを感じると血糖値を上げるホルモンが分泌されます。この状態が頻繁に起こったり長く続いたりすると、しだいにインスリン抵抗性(インスリンの効き目が悪くなる状態)も目立ってきます。生活習慣も乱れ、過食してしたり、逆に食欲がなくなり食事をぬいたりと、血糖コントロールにも悪影響を及ぼします。

糖尿病患者さんの多くは、普通の人に比べれば制約の多い生活を送らなくてはなりません。食事療法に運動療法、人によっては規則正しい服薬や注射による薬物療法も必要です。さらに、将来のことや治療に対する不安や不満などをストレスに感じることも少なくありません。

ストレスをため続けるとどうなる?

そもそも、ストレスによるこころやからだの不調は、珍しいことではありません。日常生活の中でも、「気分が晴れない」「からだがだるい」といったことはよくあるものです。通常、そういったものはしばらくするとよくなるものですが、それが長く続いたり短い期間で何度も起こったりするようなら、注意が必要です。「うつ」がうしろで糸を引いている可能性もあります。

うつというと、暗く落ち込んだ雰囲気を思い浮かべますが、かかり初めの頃は必ずしもそうではありません。頭痛や肩こり、下痢、便秘などからだの不調を訴えることも多く、そういった症状以外は元気そうに見えたりします。そのため、うつに気づくのが遅れることもよくあります。この1カ月間で、「眠れない」「食欲がない」「イライラしやすくなった」などが思い当たるようなら、主治医に相談のうえ、一度心療内科や精神科を訪ねてみましょう。

糖尿病患者さんにとっては、気分が落ち込み物事への意欲がなくなるうつ状態は、治療の大敵です。またうつ状態では、空腹時血糖値が正常な人でも食後血糖値が高くなりやすかったり、血糖値の変動が正常でも血液中のインスリン濃度が高くなったりするので、予備群や健康な人がうつから糖尿病を発症する場合もあります。運動に関しても、気力が沸かず運動不足になってしまい、消費されるべきエネルギーが減り、血糖値も高くなりがちです。

ストレス解消やうつの治療は?

ストレスをためないためには、趣味やスポーツ、旅行などで、ストレスの元になっている悩みや不安を一度頭から追い出すことが大切です。と同時に、悩みや不安などを普段から周りの人に話すようにしましょう。話したからといって解決するとは限りませんが、気持ちは楽になるはずです。糖尿病患者さんなら、家族や主治医などはもちろん、「友の会」などに参加して、同じ悩みや不安を持つ仲間と一緒に、ストレス解消法や治療法についてお話してみるのもおすすめです。

一方、うつになってしまった場合には、「うつは治る」ということを忘れてはいけません。患者さんは、カウンセリングや薬での治療を、ご家族や周りの人は「心配しすぎない」「励まさない」「話をよく聞く」といった接し方を心がけましょう。

(2008年03月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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