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おしえて!糖尿病

肥満と糖尿病

太っていると糖尿病になりやすい?

肥満と糖尿病 「平成14年 糖尿病実態調査」では、「太っていると、糖尿病になりやすい」という記述について、42.1%の人が「間違っている」あるいは「わからない」と答えています。確かに、太っている人が必ず糖尿病になるわけではありませんが、その危険が増えることは確かです。

食べ物は体の中で消化吸収されてブドウ糖になり、ブドウ糖は血液の流れとともに全身の細胞に運ばれ、体を動かすエネルギーになります。ブドウ糖が細胞に入るとき、すい臓で作られているインスリンの力が必要です。肥満になると、このインスリンの力が弱くなってしまいます(インスリン抵抗性といいます)。そのため細胞に入れないブドウ糖が血液中にあふれ、血糖値が高くなりやすくなる、つまり、糖尿病になりやすくなります。

また、40〜70歳男性の2人に1人、女性5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍といわれています。内臓脂肪の増加は、糖尿病や高血圧を悪化させたり、動脈硬化を促進させて脳卒中や心筋梗塞などの危険を高めたりします。少しでも気になるようなら、まずはかかりつけ医などの指導を受けるようにしましょう。

どういう人が肥満?

それでは、どうなったら肥満なのでしょう。「体重が増えたら肥満」と思いがちですが、これは正確ではありません。食事からとるエネルギー量が、基礎代謝や運動で消費するエネルギーを上回り、必要以上に体脂肪として蓄えられている状態を肥満といいます。つまり、肥満かどうかは体重に占める体脂肪の割合で決まります。

一般的に、肥満の判定にはBMI(ボディ・マス・インデックス)が使われます。これは、【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】で計算されます。

この計算結果が、18.5未満なら「やせ(低体重)」、18.5以上25未満なら「普通」、25以上なら「肥満」と判定されます。統計的には、22という数値になる体重が、もっとも病気になりにくいといわれています。

さらに、肥満にはお尻や太ももに脂肪が付く「洋ナシ型肥満(皮下脂肪型肥満)と、内臓の周りに脂肪が付く「リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)」の2つのタイプがあります。この内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、高中性脂肪のうち2つがある人が、先にも述べたメタボリックシンドロームと診断され、生活習慣の改善などが必要になります。

肥満を解消するには?

このように、内臓脂肪による肥満は健康を脅かす、諸悪の根源です。しかし、内臓脂肪は付きやすい分、減りやすい脂肪でもあります。まずは、毎日の生活習慣を見直し、肥満につながる行動を直していくことからはじめてみましょう。

例えば、揚げ物を食べるときは衣を取ったり、1口30回を目標によく噛んで食事をするといった、簡単なことからで構いません。また、通勤電車では座らない、階段を使うなど、少しでもからだを動かす習慣をつけましょう。ストレスも肥満の原因となるので、休日は趣味に没頭するなど、ストレスを溜めないことも大切です。

まずは、1カ月で-1kgを目標に頑張ってみましょう。「たった1kg?」と思うかもしれませんが、これを半年間続ければ6kgの減量です。無理をしたり近道を探したりするよりも、小さな成果をコツコツ積み重ねることが、健康的に肥満を解消するポイントです。

(2007年12月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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