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おしえて!糖尿病

高齢者の糖尿病

高齢者の糖尿病
食事療法の注意点

高齢の糖尿病患者さんは、中高年の時に糖尿病を発症して年齢を重ねた人と、高齢になって糖尿病と診断された人に分かれます。中高年の時に糖尿病を発症した人は、これまでも食事療法に取り組んできたと思いますが、高齢になって糖尿病と診断された人にとっては、長年の食生活を一変して、すぐに食事療法を実行するのは難しいものです。

そこで、急に食生活を変えるのではなく、少しずつ適切な食事療法に近づけていく工夫が必要です。例えば、おかずの品数は変えず量を少なくしたり、塩や醤油の使用を控え、だし汁を上手く利用するなどしてみてはいかがでしょうか。夕食一食分だけカロリーが計算された宅配糖尿病食を利用するという方法もあります。

また、1日のエネルギー量は主治医や栄養士と相談して決めますが、骨粗しょう症予防のためにカルシウムは1日800g程度、高血圧予防のため塩分は1日8g以下を目安としましょう。

運動療法の注意点

高齢の方は、無理な運動はひかえましょう。「もっと運動しなくては」と一生懸命になるあまり、転んだり膝や腰などの関節を痛めては逆効果です。

そこで、例えばウォーキングをする時も、最初はゆっくり5〜10分歩く程度からはじめて、少しずつ時間を長くしてみてはいかがでしょうか。また、坂道や段差が少なく、交通量も少ないコースを選びましょう。 糖尿病合併症などで体調がすぐれない方は、運動する時、できるだけご夫婦やご家族、あるいはお友達と一緒に行うことをお勧めします。急な体調変化や、怪我をしてしまった時頼りにできますし、会話をしながらの運動なら楽しく続けられます。

もちろん、運動療法を始める前には主治医に相談して、合併症はあるのか、どのような運動をどの程度すればよいのかといったことを確認してからはじめましょう。

薬物療法の注意点

糖尿病の薬物療法は、「飲み薬」と「インスリン製剤の注射」の2種類あります。

どちらも血糖値を下げるために利用しますが、高齢者の方は若い方に比べ、本来、血糖値がさほど下がらなくても低血糖だと感じてしまうことがあります。逆に、本当の低血糖状態にあっても、周囲にはっきりと異常があることを主張できずに、周囲の人が気が付きにくく、そのために昏睡状態になってしまう場合もあります。

  そこで、ご家族など周りの人は、高齢の糖尿病患者さんが薬を使用したら、しばらくの間見守るようにしましょう。手が震えて上手にインスリン注射ができないときは、代わりに注射してあげることも必要なので、ご家族の方も主治医に注射方法を教わっておきましょう。

また、高齢になると、体調が少し崩れただけでも、決められた食事量を取れなくなることがあります。こうした場合には、まず1日の食事回数を増やして、1食分を少なくしてみましょう。それが難しいようなら、薬の量を減らさなくてはいけませんので、主治医に前もって、そういう場合の薬の量などを聞いておくことが必要です。

(2007年06月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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