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おしえて!糖尿病

食事療法を難しく考えない

食事療法を難しく考えない
食事療法はなぜ大切?

食事療法は、糖尿病治療の中でも最も重要で効果の大きい治療法です。そもそも、糖尿病は食事の摂りすぎと深い関係がある病気なので、2型糖尿病の多くの方は、適切な食事療法を行うと病状は大きく改善されます。

食事などで身体に入った栄養分は、消化されることでブドウ糖などに分解されます。このブドウ糖は、血液に溶け込んで体の隅々まで送られますが、この血中に溶けたブドウ糖の量を調整しているのが、すい臓で作られるインスリンというホルモンです。食後は、ブドウ糖が大量に血中に溶けている状態(食後高血糖)になりますが、通常はインスリンの働きで適正な濃度(血糖値)に戻ります。しかし、食事の過剰摂取や不規則な生活はすい臓に負担をかけることになり、次第にインスリンの働きを悪くしたり(インスリン抵抗性)、分泌量を減少させたりします。

糖尿病の食事療法は、このインスリンの作用不足や量の減少に見合った食事を摂ることで、すい臓の負担を減らし、インスリンの作用、分泌の正常化を図るものです。

食事療法は難しい?

糖尿病の食事療法といっても、なにか特別な「病人食」というわけではありません。なかには、「とにかく大変」「覚えることが多くて難しい」といった先入観を持っている人もいることと思いますが、食事療法とは、

●決めれらた範囲のエネルギーの食事を摂る
●栄養バランスのとれた食事を摂る

という、たった2つの約束事を毎日守るというものです。

つまり、治療だからといって「あれはだめ、これはだめ」ということではなく、決めれらたエネルギーの中で、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物に加えて、各種ビタミン、ミネラルのバランスがとれた食事を心がけるというものです。そもそもこれは、糖尿病の患者さんだけに求められることではんく、糖尿病ではない人にとっても健康維持のためにとっても有益なことなのです。

糖質の多い食品はダメ?

糖尿病は尿にブドウ糖がでるのだから、糖質を摂らなければいいのではと、考えられていた時期もありました。そのため、ご飯やパンなどの糖質の多い食品を極端に減らした食事が勧められていました。

しかし、糖質の極端な制限は栄養バランスを崩すことになり、かえってインスリンの働きを鈍らせ、血糖値を高くしてしまうこともあります。そして、いくら糖質だけを制限しても、尿糖が出なくなるということはありません。

大切なのは、糖質の摂取量ではなく、それも含めた1日に摂取するエネルギーの総量をコントロールすることです。

そこで、病院の健康診断などで糖尿病、またはその予備群と診断されたら、まずは医師や栄養士に相談して、自分にあった1日の摂取エネルギー量を決めてもらいましょう。そして、指示されたエネルギー量の範囲で、糖質も含めた栄養バランスのとれた食事を摂るよう心がけます。

(2007年04月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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