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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

食べて健康1 食事療法の準備

なぜ食事療法が大切なのか

糖尿病は、食事と深い関係があるインスリンの作用不足や欠乏から起こる病気です。インスリンは、血液中のブドウ糖をエネルギーとして細胞に供給する働きをしています。そのインスリンが不足すると、各細胞は栄養不足となり、逆に血液中には利用されないブドウ糖があふれることになります。この状態が高血糖です。

高血糖を放置すると、網膜症や腎症などさまざまな合併症を併発します。そして、合併症を悪化させてしまい障害が重くなると、失明にいたったり人工透析が必要になったりしてしまうこともあります。そうなると、日常生活にも大きな影響を及ぼします。

これを防ぐためにも、食べ物の摂取量を制限し、各種の栄養素をバランスよくとる食事療法と適度な運動が、糖尿病治療には欠かせません。

血液中のブドウ糖濃度(血糖値)をうまくコントロールすることで、合併症の危険は激減します。また、2型糖尿病早期の場合には、多くの方が食事療法と運動療法で、病状を改善することができます。

イラスト
1日に必要なエネルギー量

血糖値の上昇を抑え、正常な状態を維持するためには、1日に必要なエネルギー量を知ることが重要です。

1日に必要なエネルギー量は、年齢、性別、身長、体重、身体活動量などをもとに、医師が総合的に算出し患者さんに指示します。そのため、指示エネルギーとも呼ばれています。算出の方法はいろいろありますが、最近では肥満指数(下記参照)を使った算出方法がよく使われます。

日本人の平均的な摂取エネルギーは、1日2,000〜2,200kcal程度といわれています。それに対して糖尿病患者さんの場合は、個人差はありますが、男性では1,400〜1,800kcal、女性では1,200〜1,600kcal程度が、1日に必要なエネルギー量のおおよその範囲となっています。

栄養バランスのよい食事

エネルギー量を気にするあまりに、栄養バランスが偏ってしまっては食事療法の意味がありません。特に、炭水化物、タンパク質、脂質は三大栄養素といわれ、指示エネルギーに対する理想的な目安が決められています。

【炭水化物】50〜60%
活動エネルギーの源となる栄養素で、主に糖質を含む食品群をさします。

【タンパク質】15〜20%
細胞構成成分の材料、栄養素の運搬物質として働きます。

【脂質】20〜25%
活動エネルギーや細胞構成成分、体内の機能調節因子として働きます。

また、野菜や果物に多く含まれるビタミンやミネラル、食物繊維なども、毎日300g以上とる必要があるといわれています。

(2006年12月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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