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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

糖尿病人口と受診率

わが国の糖尿病人口

 平成14年に厚生労働省が発表した糖尿病実態調査によれば、糖尿病が強く疑われる者は740万人、糖尿病の可能性を否定できない者は880万人、平成9年調査(約680万人)から5年間で200万人増えています。両者を合計すると約 1,620万人で、成人の6人に1人は糖尿病かその予備軍ということになります。 治療を受けていない人が約4割も

 このように糖尿病は急増し、健康志向の高まりとともにある程度、気をつけようという方は増えていると思います。ですが、せっかく健康診断で再検査と出ても放置してしまう方は相変わらず多く、糖尿病の検査で「糖尿病」または「境界型」と言われたことがある人のうち、その後に「医療機関を受診し、現在治療を受けている」と答えた人は約4割、「医療機関を受診しなかった」と答えた人は約3割、「医療機関を受診し、ほとんど治療を受けたことがない」と答えた人は約2割もいます。ですから「糖尿病の可能性を否定できない者」の数は多いのです。

 また、早期に糖尿病を発見しても、 治療をうけようとしない、あるいは治療を中断する方も多くいます。同じ調査で、現在治療を受けている人は50.6%で、治療を受けていない人は 41.9%、治療を中断した人は7.5%でした。

通院をしてない人が多い理由

 このように、糖尿病と診断されても通院して治療を受けている人が少ない最大の理由は、糖尿病は自覚症状が出にくいため、自分を病気と考えない人 が多いという点にあります。糖尿病と診断されても、何の症状もないので、 病院に行く気がしないということで、通院を怠っている人が多いのです。

 中には「自分は血糖値が高いだけで糖尿病は心配しなくてもいい」と勝手に解釈してしまう人もいますが、これは大きな間違いです。空腹時血糖値が126mg/dL以上の状態が続き、適切な治療を行わずに放置しておくと、「糖尿病合併症」というおそろしい障害が出てきます。同調査では、糖尿病が強く疑われ、現在治療を受けている人の中で、神経障害(手足がしびれる、感覚が鈍くなる)は15.6%、糖尿病性腎症(尿タンパクが出ているなど)は15.2%、糖尿病性網膜症(眼底に出血がある、視力の低下など)は13.1%、足の壊疽は1.6%の人にみられました。

 このような「合併症」を進行させないために、通院し、医師の診断を受けることを続ける必要があります。通院をやめてしまったり、民間療法に走ったりするのは避けていただきたいものです。

(2006年10月)
一般の方 一般の方 医療スタッフの方
記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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