第3回 災害への備え -東日本大震災からの教訓-

Q. 過去に被災地で活動した方より〜現地で糖尿病患者さんを診て感じたこと、患者さんへ日頃から指導・注意すべき点、今後の教訓〜

A. 医師・医療スタッフのホンネ 2(全2ページ)

  • 計画停電時の薬局でのインスリンの管理
  • 避難所の食事については考えさせられるものがあった。避難所の食事は、救援物資が届いてくると量が多くなり、頂いた食事を残すことに罪悪感を感じた。糖尿病患者を始め、生活習慣病の患者にとって、避難所での食事は病気を悪化させるものではないかと不安になった。避難所生活での食事について、患者自身ができる工夫を伝えることも必要なのではないかと感じた。
  • 避難所で食事が摂れない時のインスリンの打ち方、血糖降下薬の飲み方。一人ひとり、対応が異なる上、状況に応じた対応が必要と思われる。救護班が到着し、薬が届いても、糖尿病の知識が浅い医療者がうまくアドバイスし、対応できるか不安。実際、届けたインスリンで、低血糖になってしまったという話も聞き、もどかしい思いをした。
  • 日頃災害に備えてインスリンの名前を覚えるよう指導しているが、似ているものが多かったり高齢者には覚えにくい名称であったりしてなかなか覚えられない現状がある。色や注入ボタンの特徴の他に、別名(ニックネーム)のようなものをつけてはどうか。
  • セルフコントロールのスキル
  • 具体的に災害時対応をイメージできるようにすること。もし、非常用準備物品を持ち出せなかったときや、出先での被災時対応の検討。通常はいている靴の選定方法。清潔ケアの徹底
  • 具体的なことは言い出せばきりがありません。根本的には、日本という国が余りにも平和ぼけし過ぎていたことが問題です。危機に対する備えを一から考え直し、幼少時からの教育にそういうことを組み込んでかかる他はありません。目前の事にばかり気を取られず、それと同時に、国家百年の大計を立てて臨むべきです。
  • 病院のような食糧、薬剤の備蓄が出来ている施設の有効利用がもう少し出来れば、患者さんの不遇も減ると思います。病院に入院しなくても糖尿病食を食べたりメディカルチェックをするために、避難所と病院の通院システムを構築できれば、患者・家族の不安やストレスは大きく軽減出来ると感じました。
  • 治療薬も生活の基盤もすべて流されてしまった人々に対して、できるだけ早く被災地以外からの医療が入っていくことが必要だと感じた。
  • 災害時の指導を行っていなかった、備えていてもそれを持ち出せるとは限らないこと、医療機関に慢性疾患の対応ができるようになるまでは相当の時間がかかること、それを前提とした対応の検討が必要
  • 被災地から避難してきた患者さん(糖尿病ではない)に会いましたが、数日服用できなかったと、すべての慢性疾患の患者さんが、備蓄はすること勧めたい。
  • 震災直後は食べること、生きることが優先になり、服薬、注射などは後手に回る人が多い。
  • 医師はギリギリしか処方していない現状があるため、1〜2週間分の薬剤を備蓄できるように配慮することが必要
  • 糖尿病手帳は常に携帯するようにしておく、離れて暮す家族ともこまめに連絡をとりあって状況を伝えておくことが必要と思った。どこで被災するかは分からないので自宅に非常持ち出し袋を用意していても活用できない場合もある。周囲の人と協力しあうことはとても重要である。
  • 非常時、薬剤を使用している人達、慢性疾患の人達に、早急に薬剤が提供出来るようなシステムが準備されてあるとよいし、そういう情報が周知されていることが望ましい。停電時、情報が全く手に入らないので、何が起きているのか、どのようになっているのか、全くわからない。みんなが正しい情報が得られるようなシステムがあるとよいと思う。
  • 1型糖尿病患者に対するインスリンの安定供給、透析患者の透析実施。
  • 保存食は、乾パンなどより栄養機能食品がお勧めです。腹もちがよく、じっくり噛めて唾液分泌が促され、じっくり吸収されるタイプの乾パンなどが開発されるとよいなと思います。またカップめんなどは、スープ別であれば、量と水分調節が可能です。(汁が環境上、残こしにくいため)過去に10年保存のカップめんがありましたがよりよい開発が望まれます。また、石灰とカップ麺の残り汁などで再加熱できる容器などがあったらよいなと思いました。
  • 薬剤備蓄の必要性。冷所保存の薬剤(があることは困る事)
  • ライフラインの問題により、衛生環境による感染リスクの増大。避難所生活、生活復興のめどが立たない、家族が死別など精神的ダメージが強いためストレスの増大。薬品の不足・医療従事者の不足で十分な医療が受けられない。道路の寸断で空輸等の整備が必要で速やかな対応が必要と感じた。

(2013年08月 公開)

このアンケート調査は2011年5月に行われたものです。それぞれのコメントにある、HbA1cの表記をはじめ、治療指針、医療制度、保険制度、法令等は、アンケートを実施した当時の状況のものです。現在のものと異なる部分もありますが、ご了承ください。

患者さんのほんね、
医療者のホンネ

第13回 糖尿病患者さんの喫煙状況・禁煙指導について

患者さんのホンネ

医師・医療スタッフのホンネ

第12回 高齢患者さんの血糖自己測定について

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第11回 眼科・歯科の定期検査と情報連携

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第10回 食事療法の継続と実際的指導について

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第9回 糖尿病とインフルエンザ予防

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第8回 血糖自己測定の有効活用

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第7回 使用済み穿刺針の廃棄

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第6回 糖尿病患者さんの熱中症対策

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第5回 高齢患者さんの糖尿病治療

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第4回 糖尿病患者さんの恋愛・結婚・出産を考える

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第3回 災害への備え -東日本大震災からの教訓-

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第2回 患者さんと医師・医療スタッフの相性

患者さんのホンネ

医師・医療スタッフのホンネ

第1回
糖尿病の不便・不満・ストレス

患者さんのホンネ

医師・医療スタッフのホンネ