HealthDay News

2020年06月25日

米CDCがCOVID-19重症化リスクのリストを改訂

 米疾病対策センター(CDC)は6月25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクのある人のリストを改訂した。これまでに蓄積されたエビデンスに基づいて、高齢者の定義から具体的な年齢を削除するとともに、重症化リスクとなる基礎疾患の種類を拡大した。

 CDCのRobert Redfield氏は、「どのような人がCOVID-19重症化のリスクが高いのかを知ることは、人々が自分自身や家族を保護したり、社会が最善の選択をするために役立つ。われわれ全員がCOVID-19のリスクにさらされているが、より深刻な影響を受けやすい人を認知し、その人たちの健康と福祉を守るための適切な対策を講じる必要がある」と語っている。

 今回の改訂のポイントは、年齢に関連するリスクと基礎疾患に関連するリスクの2項目の変更。まず年齢に関しては、従来は「65歳以上」としていたハイリスクとする具体的な年齢閾値を削除した。成人のCOVID-19重症化リスクは年齢が高いほど確実に増加し、65歳以上に限定するのは適当ではないため。

 基礎疾患に関しては以下のリストを掲げ、重症化リスクへの注意を喚起している。

・慢性腎臓病
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
・肥満(BMI30以上)
・臓器移植後の免疫不全状態
・心不全、冠動脈疾患または心筋症などの深刻な心疾患
・鎌状赤血球症
・2型糖尿病

 米国人の約40%は肥満であり、成人の約60%はこれらいずれか最低一つが該当する。今回の改訂により、従来よりも多くの人がCOVID-19重症化高リスク者となる。CDCによると、これらの該当項目数が多いほどリスクが高くなるという。

 CDCではこのほか、COVID-19重症化リスクが高まる可能性のある状態として、以下のリストも公開している。

・喘息(中等度から重度)
・脳血管疾患
・嚢胞性線維症
・高血圧症または高血圧
・骨髄移植やHIV、ステロイドや免疫抑制薬の使用などによる免疫能低下
・認知症などの神経疾患
・肝疾患
・妊娠
・肺線維症
・喫煙
・サラセミア(血液疾患の一種)
・1型糖尿病

 これらのうち妊娠については、妊娠中の女性がCOVID-19に罹患した場合、「妊娠していない女性よりも入院や集中治療、あるいは機械的人工換気が必要となる確率が顕著に高くなる」と解説している。ただし、妊娠中だからといってCOVID-19による死亡リスクが高いわけではないという。

 また糖尿病については、2型糖尿病は「COVID-19を重症化させるリスクが高い」、1型糖尿病や妊娠糖尿病は「COVID-19重症化のリスクを高める可能性がある」と指摘している。その上で、「取るべき行動」として、通常どおり経口血糖降下薬の服用とインスリン注射を続ける、医療従事者の指示にそって血糖値を測定する、インスリンを含む糖尿病用薬が少なくとも30日分手元にあることを確認する、気分が悪い場合は医療従事者の指示に従うとともにシックデイルール(病日対処法)を守る、などの対処方法を示している。

[HealthDay News 2020年6月25日]

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