〔このコーナーは医療スタッフ対象です〕
循環器ドクターのためのグリコアルブミン(GA)活用法

田中 逸 先生
(聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科 教授)


目次


6. おわりに
 食後高血糖はHbA1cで表される平均血糖値とは独立した心血管イベントの危険因子です。また、低血糖も恐らくそうではないかと推測されています。

 GAには血糖変動を把握する上でメリットがあります。短期間に血糖状態が悪化している可能性がある症例、速やかに血糖を改善すべき症例、腎機能低下症例などではGAの測定が役立ちます。

 LDL-Cと異なり変動性があり、その変動幅も血圧に比してより大きい血糖を、外来でのワンポイントの検査で、できる限り正しく評価するには、個々の患者さんの血糖状態にあった工夫が求められます。耐糖能異常の患者さんであれば1,5-AGが有効かもしれませんが、糖尿病域の高血糖を呈する患者さんでは、HbA1cやGAの併用や切り替えが必要でしょう。

 糖尿病に伴う大血管症を抑制し得る血糖管理については明確にすべき点が多く残されています。しかし、少なくとも、現時点においても血糖変動の少ない管理を目指すことも必要だと思います。そのために、各種薬剤の特徴とGAほか各種血糖検査指標の特徴を、日々の臨床に生かしていただければと考えます。


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※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。