厚生労働省は、2008年の簡易生命表を公
表した。2008年の日本人の平均寿命は男性が79.29歳、女性は86.05歳で、前年をそれぞれ0.10歳、0.06歳上回り、男女とも過去最高を更新した。女性は24年続けて世界でもっとも長寿で、男性は4位になった。
65歳まで生存する割合は男性で86.6%、女性では93.4%。同様に75歳まで生存する割合は男性が71.2%、女性は86%、90歳まで生存する割合は男性が21.1%、女性は44.8%となっている。
平均寿命が延びた要因として、悪性新生物(がん)、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患、不慮の事故などによる死亡率が下がった影響が大きかった。日本人ががん、心疾患、脳血管疾患の「3大死因」により死亡する割合は、男性が約55%、女性が約52%。3大死因による死亡がなくなったとすると、平均寿命は男性が87歳、女性は93歳まで延びるという。
海外のデータと比較すると、男性の平均寿命がもっとも長いのはアイスランドで79.6歳、スイスと香港が79.4歳で2位だった。女性は日本に次ぐ香港が85.5歳、フランスが84.3歳だった。
厚生労働省
平成20年簡易生命表の概況
[ Terahata ]