「日本糖尿病対策推進会議」の第2回総会が22日、東京都内の日医会館大講堂で開かれた。同会議は昨年2月に、日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が設立した。
総会には、糖尿病対策に携わる全国の医師ら約200人が出席。同会議会長の唐沢祥人・日本医師会会長が「糖尿病対策は最重要課題であり、かかりつけ医と糖尿病専門医との連携が不可欠」とあいさつした。
「糖尿病対策を推進するには、全国レベルの組織が必要」として、各都道府県レベルの活動が紹介され、「各都道府県で糖尿病対策推進会議の設置された所は43ヵ所になり、何らかの事業をしている所を含め、取り組みをしていない所はゼロになった」と報告された。
各都道府県での取組みとして、岐阜県、京都府、徳島県の各対策推進会議の事例が報告された。課題となっている受診の促進と事後指導や、地域住民の糖尿病管理で成果を得られた事例が紹介され、病診連携やかかりつけ医への紹介システムの構築への取組みが報告された
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また、講演「厚生労働科学特別研究事業『かかりつけ医による2型糖尿病診療を支援するシステムの有効性に関する研究(J-DOIT2)』について」が、小林正・富山大学附属病院長によって行われた。
「平成14年 糖尿病実態調査」で、わが国の糖尿病患者740万人のうち治療を受けている人は半分の370万人しかおらず、治療中断率は50%に上る。どうすれば治療の継続率を改善できるかを調査するのが事業の目的となる。
関連情報
「糖尿病対策推進会議」設立 (2005.02.01)
[ Terahata ]