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2021年08月17日

43歳で脳梗塞の警告サインが 新しい治療技術で脳の血栓を除去 血流が再開

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HealthDay News 医療の進歩 糖尿病合併症
TIAで1泊入院の翌日に脳梗塞を発症した女性のその後――AHAニュース
 米国フロリダ州の遊園地で、Brooke O'Connellさんと彼女の息子のDeclan君は、空中で一回転するジェットコースターに乗っていた。体が上下逆さまになる瞬間、「お母さん、手を放して!」とDeclan君が叫んだ。

 ジェットコースター好きの二人はいつもそのようにしてスリルを楽しんでいた。その時も彼女は手を放そうとした。しかし手が動かなかった。「遠心力のせいかな?」と考えた。ジェットコースターを降りた後、少し首に痛みを感じた。

 1週間後、彼女は薬剤師としての12時間のシフト勤務明けに、家族と夕食を取ることになっていた。レストランに着き、夫のMichaelさんがどこに座っているのかを携帯で確認した。話し終わるまでに彼女は2回電話を床に落とした。

 ようやく夫の居場所が分かり席に向かった。Michaelさんは妻を一目見て、異変に気付いた。妻はどこかうつろな感じがしたし、何を言っているのかよく聞き取れなかった。

 同席していた義理の姉も、すぐに救急車を呼ぶべきだと主張した。しかし1分とたたずに彼女は普通に会話をし、歩けるようになっていた。それでも念のため救急外来を受診した。

 CTスキャンの結果などから、一過性脳虚血発作(TIA)と診断された。TIAは"ミニ脳梗塞"と呼ばれることもあり、短時間で症状が回復する発作だ。しかし、しばしば迫り来る本格的な脳梗塞の警告サインとして生じる。

 医師は、彼女が1週間前にジェットコースターに乗った時に頸動脈がダメージを受けていて、それがTIAにつながったと考えた。ダメージ自体はわずかであり、外科治療の適応はなく自然治癒するだろうと判断された。一応、経過観察のために一晩入院した。医師は彼女に、ストレスをためず、激しい運動は避け、低用量アスピリンを1年間服用すべきであることを伝えた。

 自宅に戻った翌日、テレビを見ていると友人が訪ねてきた。友人と立ち上がって話し始めて数分後、彼女の話し方がおかしくなり、ソファーにぶつかったりした。すぐにMichaelさんが救急要請し、彼女は病院に戻ることになった。

 医師の診断は、血栓による脳梗塞だった。しかし彼女は幸運だった。当時(2019年)はまだ新しい治療技術であった機械的血栓回収療法を行える設備が、その病院には整っていた。さらに、その治療法のトレーニングを受けた医師の勤務時間内だった。

 カテーテルで血栓が除去され、再発防止のためステントが留置された。唯一の身体的な後遺症は、左手の指を動かしにくくなったことで、タイピングのスピードが遅くなった。

 医師は彼女に、「血栓回収療法が普及する前に脳梗塞が起きていたら、あなたの夫は葬儀の手配か自宅にスロープを設置する必要があっただろう」と語った。彼女は狼狽した。

 あまりに彼女が心配するため、医師は「あなたに起こったことはまれなことであって、しかも治療が成功し終了している」と付け加えた。それでも彼女の恐れは治まらず、誰かがそばにいてくれないと不安だった。

 不安を抑えるために、行動療法士のアドバイスに従って家族で犬を飼うことにした。「うちの家族は犬好きというわけではなかった。しかし今は彼(ペット)を家族の一員のように感じている。彼はいつも妻をそばで見守っている」とMichaelさんは語る。

 O'Connell夫妻は現在、若い人の脳卒中の予防や、Brookeさんが受けたような最先端の治療法研究のための資金を集める活動を行っている。2019年の後半にBrookeさんは、米国心臓協会(AHA)のイベントに参加し、400人以上の人々に体験談を語った。

 「私は注目を浴びるのは好きでない。しかし、伝えなくてはいけないことを伝えるために声を上げる」と彼女は話している。

[American Heart Association News 2021年8月4日]

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[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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