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2020年03月16日

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歯周病のある人は2型糖尿病発症リスクが高い 口腔衛生が糖尿病に影響

口の中をきれいにしている人は糖尿病リスクが低い
 1日3回、定期的に歯磨きをしている人は2型糖尿病発症リスクが低く、反対に歯周病がある人や歯の本数が少ない人ではリスクが高いことが報告された。梨花女子大学(韓国)のYoonkyung Chang氏らの研究によるもので、詳細は「Diabetologia」3月2日オンライン版に発表された。

 Chang氏は、「われわれの研究から、口腔衛生が糖尿病発症リスクに関係する可能性が示唆される」と述べている。そのメカニズムについて、同氏は「明確には分からないが、口腔衛生の不良が慢性炎症のプロセスに関係している可能性がある」としている。

 口腔衛生が良くないために歯周疾患が生じて歯茎に隙間ができ、そこに細菌が蓄積する。その細菌は血液中に入り体内を循環し免疫反応を引き起こし、慢性炎症と相まって血糖コントロールを損なう可能性が考えられる。ただし、口腔衛生が良くないことに関連する因子は多数あるため、2型糖尿病発症との直接的な因果関係を証明するのは難しい。

 今回の研究には関与していない米ニューヨーク大学(NYU)ランゴンヘルスの内分泌科医であるAkankasha Goyal氏は、「口腔衛生の不良が糖尿病を引き起こすかどうかはわからないが、糖尿病により口腔衛生が不良になることは明らかだ」としている。

 そして、「糖尿病で血糖値が高くなることが虫歯などの口腔衛生の不良につながる一方、例えば糖質の豊富な超加工食品を好む食習慣が、口腔衛生不良と糖尿病の双方を引き起こすこともある。糖尿病の発症と口腔衛生不良のどちらが先に起きるのか一概には言えない」と述べている。

 今回の研究では、韓国において2003~2006年に登録された19万人のデータを用いて検討が行われた。対象者の平均年齢は53歳で、登録時点で約6人に1人(17.5%)が歯周疾患を有していた。その後、平均10年間の追跡期間中に約16%が新たに糖尿病を発症。年齢や体重、血圧、身体活動、収入、喫煙・飲酒習慣などの多因子で調整し、糖尿病発症リスクを検討した。

 その結果、登録時点で歯周疾患があった人は糖尿病の発症リスクが9%高いことがわかった。また、欠損歯(失われた歯)が15本以上ある人ではリスクが21%高かった。

 一方、口腔衛生が良好な人では糖尿病発症リスクが低いことがわかった。例えば、1日に3回以上歯磨きをしている人は1日1回以下の人に比べてリスクが8%低かった。

 良好な口腔衛生と糖尿病リスク低下の関係は若年層(51歳以下)で強く認められ、また頻繁な歯磨きと糖尿病リスク低下の関連は女性で強い傾向があった。

 Goyal氏は、「口腔衛生を良好に保つことは全ての人にとって重要であり、1日に2回以上、デンタルフロスと歯磨きを行うべきだ」とアドバイスしている。また既に糖尿病を発症している場合は、最低でも1年に1回は歯科検診を受けることを推奨している。

[HealthDay News 2020年3月3日]

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[ Terahata ]

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