ニュース

2019年12月19日

カテゴリーキーワード:
HealthDay News

糖尿病が心臓病や脳卒中の死亡リスクを2倍に上昇 ある患者の告白

44歳で心筋梗塞になり糖尿病の危険性に気づいた女性
 高校教師の米国人女性、Christina Herreraさんが、仕事中に動悸や息切れといった症状を感じたのは44歳のときだった。

 救急車で病院に運ばれ心臓カテーテル検査を受けたところ、血管が3ヵ所詰まり心筋梗塞になっていることが分かった。当初はすぐ職場に戻れると思っていたが、最終的に3ヵ所のバイパス手術を受けることになった。

 Herreraさんにとって心臓発作は晴天の霹靂だったわけではない。両親ともに糖尿病にともなう心疾患で死亡しており、妹が糖尿病による心臓の合併症で亡くなったのはわずか35歳のときのことだった。

 Herreraさんは心臓発作を経験する以前に糖尿病予備群とは言われていたが、2型糖尿病とは診断されていなかった。コレステロール値が高いことから、炭酸飲料を控えるなどして自己管理に努めていた。

 彼女は、「自分で病気をコントロールできると考えていた。しかも家族歴があったのに、糖尿病と心疾患を結び付けて考えておらず、完全に現実から目を反らしていた」と振り返る。

 実際のところ、2型糖尿病患者は心疾患や脳卒中で亡くなるリスクが糖尿病でない人に比べて2倍高いにもかかわらず、米国心臓協会(AHA)と米国糖尿病協会(ADA)の調査では、45歳以上の2型糖尿病患者のうち、その事実を理解している人は半数に過ぎないという。

 米ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授でADAヘルスケア・教育部門前部門長のFelicia Hill-Briggs氏は、「糖尿病は非常に複雑な疾患で、その管理は単純ではない」と述べている。

 同氏は、「糖尿病患者は疾患管理について継続的に教育を受ける必要があるが、保険が適用される教育機会は限られていることが多い」と指摘。

 「糖尿病の理解が乏しいと、『何も症状を感じなければ大丈夫だろう』と思っていたり、糖尿病に苦しむ家族や友人がいる人では、『合併症は避けられないもの』と考えている患者もいる」と懸念を示している。

 同氏はまた、医療従事者には患者が希望を持てるような介入が重要であって、「人生には変えられることがあり、合併症は避けられないものではないとの理解を促すための支援が必要」と述べている。

 具体的な方法の1つとして、「血糖降下薬を服用していないときと服用しているときの血糖値を1日通して記録してもらうと良い」と提案している。「その違いを目にすると、患者の行動を大きく改善することも可能であり、希望を感じてもらうこともできる」という。

 Herreraさんにとっては、心臓の手術が変化のきっかけとなった。「自分自身を省みて、どのような食事をとるべきかを学び直し、欠かさず定期的に受診するようになった」と振り返る。

 彼女には12歳になる男の子がいる。彼女は今、自分が前向きに健康を意識して生活していることで、糖尿病や心疾患になりやすい家系の影響が息子になるべく及ばなくなることを期待している。

[HealthDay News 2019年12月2日]

関連情報 Copyright ©2019 HealthDay. All rights reserved.
[ Terahata ]

play_circle_filled ニュース記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲