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血糖と血圧のコントロールが「心ブロック」の予防につながる
2019年08月08日
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血圧と血糖値をコントロールすることが「心ブロック」の予防につながる
 血圧と血糖値が良好にコントロールされていると、「心ブロック」と呼ばれる心臓のリズム障害を予防できる可能性が、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の循環器専門医であるGregory Marcus氏らがフィンランドで実施した研究から示された。詳細は、「JAMA Network Open」5月24日オンライン版に発表された。

 心ブロックは、心臓の4つの部屋の間を流れる電気刺激がうまく伝わらないために引き起こされる。心拍が飛ぶように感じ、ペースメーカーが必要となることがある。

 研究グループは、フィンランドにおける30歳以上の一般住民6,146人(平均年齢49.2±12.9歳、男性43.9%)を対象に解析を行った。平均25年間の追跡期間中に58人が心ブロックを発症し入院治療を受けた。

 検討の結果、高齢、男性、心筋梗塞または心不全の既往と並び、収縮期血圧や空腹時血糖値が高いことが、心ブロック発症の独立したリスク因子として抽出された。

 収縮期血圧が10mmHg上昇するごとに心ブロックのリスクが22%高まり、空腹時血糖が20mg/dL上昇するごとにやはり22%リスクが高まることが明らかになった。

 また、本検討で心ブロックを発症した58人の血圧がもし良好にコントロールされていた場合、心ブロック発症が47%予防され、空腹時血糖が良好にコントロールされていれば11%が予防できた可能性があると推算された。

 研究グループによると、生活習慣の改善によって心ブロックが予防できるかどうかを検討した研究は従来ほとんど行われていなかったという。Marcus氏は「これまで心ブロックの予防に関心が向けられてこなかったのは、おそらく多くのケースではペースメーカーによって対処できていたためと考えられる」と考察している。しかしペースメーカー治療には、まれではあるが機器のトラブルや感染症などのリスクがある。

 Marcus氏は「心筋梗塞や心不全の予防と治療に加え、血圧と血糖値を正常域に維持することが、心ブロックの有用な予防戦略となり得る」と述べている。

 さらに、「成人男性における心ブロックの有病率の高さやペースメーカーに関連する複数のリスクを考慮すると、今回示された血圧や血糖値との関連についてさらに研究を進めていく価値がある」と語るとともに、「高血圧の人たちへ治療開始・継続を促すための情報としても、今回の新たな知見が役立つかもしれない」と結論付けている。
[2019年5月24日/HealthDay News]

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