アンナさんを救う会

ウズベキスタンの1型糖尿病患者さん、アンナさんの支援活動をしています。   アンナさんを救う会について
2005年05月
第一の目標:日本での検査

アンナさん(中央)
 アンナさんは1型糖尿病患者で、ウズベキスタンに住んでいます。ウズベキスタンは中央アジア中南部に位置する旧ソ連圏で人口最大の共和国です。アンナさんは8才に1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)と診断されました。その後、現地では十分な治療を受けることができないために、糖尿病の合併症を発症し、困難の多い日常生活を余儀なくされることになりました。

 アンナさんは1型糖尿病患者で、ウズベキスタンに住んでいます。ウズベキスタンは中央アジア中南部に位置する旧ソ連圏で人口最大の共和国です。アンナさんは8才に1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)と診断されました。その後、現地では十分な治療を受けることができないために、糖尿病の合併症を発症し、困難の多い日常生活を余儀なくされることになりました。

 ウズベキスタンの属する旧ソ連圏では、独裁政権等による政情不安やグローバリゼーションの影響で、国民の貧富の格差が大きくなり、十分な医療保障もありません。

 「アンナさんを救う会」の共同代表である原田千裕、星山京子もアンナさんと同じ1型糖尿病の患者です。アンナさんのことを、1型糖尿病患者のメーリングリストで偶然に知りました。私たちは豊かな日本では適切な医療を受け、健常者と同様の生活を営むことができます。しかし、途上国には私たちと同じ病気で苦しみ、未来を奪われている人が大勢います。

 私たちは、少しでも彼ら/彼女らの力になれればと思い「アンナさんを救う会」を立ち上げ、様々な分野の方々にこの運動の賛同人になっていただいています。しかし、いただいた支援はまだ十分ではありません。

1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)

 日本の糖尿病患者さんの90%以上は、いわゆる生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病です。これとは別に、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)があります。1型糖尿病は、原因はまだはっきりとは分かりませんが、小児期から20代にかけて突然発症するタイプです。

 インスリンは、膵臓のランゲルハンス島から分泌される血糖値を調節するホルモンです。1型糖尿病は、このインスリンの分泌能力がなくなる病気です。1型糖尿病の患者さんは生命を維持するために、インスリンを自己注射で投与し補って生活しなければなりません。つまり、インスリンがなければ生きていけません。

 医療の発達した国では、インスリンを簡単に入手し血糖コントロールをして健康な人と同じように生活することができます。しかし、アンナさんのような医療体制の整っていない国の患者さんは、生命を維持するのが困難な状況にあります。

第一の目標:日本での検査

 8才で1型糖尿病を発症したアンナさんは、インスリンの入手もままならず、高血糖に苦しみ、合併症を発症し、現在は糖尿病網膜症のために視力も低下しています。

 アンナさんは、ウズベキスタンでは目の治療ができないので、モスクワで治療を受けていますが、外国人のため高額の医療費がかかります。さらに、モスクワでの目の外科的治療で医療ミスが起こり、再手術のために多額の借金をして、再度モスクワに行かなければなりませんでした。

 私たちは、アンナさんと電子メールでやりとりをし、その結果、日本できちんとした検査をして、アンナさんに合った適切な治療を見つけて、血糖コントロールをしていくことがもっとも良いやり方であると判断しました。そしてアンナさんは、今年の8月下旬から来日し、東京女子医大で検査・治療を受けることになりました。

私たちの運動をご支援ください

 ウズベキスタンではインスリンがなかなか入手できません。インスリンが不足すると、血糖コントロールがうまくいかなくなり、神経障害、網膜症、腎症などの合併症の危機がすぐに訪れます。私たちは日本から、アンナさんのために引き続き支援をしていきたいと考えています。ひ

 今、世界はどんどん貧富の格差が広がっています。代表的な先進国である米国でさえ、貧富の格差が拡大し貧しい人たちは医療を受けることができずにいます。いわんやアフリカ諸国や旧ソ連圏の諸国、アジア諸国など世界各地で同様のことが起こっています。

 もちろん、日本にも路上で生活をせざるをえない人々、差別される外国の人々がいるなど、たくさんの問題があることを私たちは知っています。また私たちの力はあまりにも小さいのも現実です。しかし、南北に分断された不平等なこの状況を変えていくためにも、豊かな国に生きる者の責任として、少しでもなすべきことをなしていかなければならないと考えます。

 どうか、この私たちの運動をご支援ください。よろしくお願い申し上げます。

  「アンナさんを救う会」について
私たちはアンナさんの日本での治療のためにかかる費用の募金をつのっています。ウズベキスタンのアンナさんを助けてください。
  「アンナさんを救う会」
賛同人
高山俊吉(弁護士)
本尾 良(非核・みらいをともに)
岩井健作(牧師)
大島静子(女性の人権 カマラード)
山田 真(小児科医・八王子中央診療所理事長)
村山盛忠(牧師)
藤田 進(東京外語大学教授)
下津浦未博(渋川中央病院医師)
清水直子(蕨市議会議員)
練木繁夫(アメリカ合衆国インディアナ大学教授)
共同代表
原田千裕・星山京子
問合先
東京都新宿区西早稲田2-3-18
キリスト教事業所連帯合同労組気付
電話/ファックス 03-3207-1273
E-mail

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲