第10回 SGLT2阻害薬服用患者さんへの尿糖測定器による尿糖チェックの有用性について

加藤先生インタビュー
3. 尿糖測定器を有効活用するには

編集部:尿糖測定器を有効活用するために、よいアイディアはありますか。

加藤先生: SGLT2阻害薬服用者が尿糖試験紙を使ったら全て青くなるだけなので、服用の有無にしか使えませんが、尿糖計では排泄された量、尿糖値がわかります。

 きちんと食事療法に取り組みながら、薬を飲んでいれば問題なく、体重やHbA1cが減少していくはずですが、5,000mg/dL以上に振り切れるような人は十中八九、過食をしており、血糖コントロールが悪い証拠と言ってもよいでしょう。それを確認するために、尿糖チェックは有用だと思います。

編集部:逆に尿糖が出ていない人、ノンレスポンダーを見つけるのに尿糖チェックはどうですか。

加藤先生: そうですね、腎機能が低下している人を見つける意義はあるかもしれませんが、やはりそれにはeGFR値の評価の方が重要です。SGLT2阻害薬は腎保護に有効との結果が出ていますから、腎臓がよくない人に少量でも使うという例は出てくると思います。

編集部:ありがとうございました。これから出てくる研究成果も期待しています。

加藤光敏 先生(加藤内科クリニック院長)
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(2016年11月 公開)