第7回・第8回・第9回:5種類の計測機器で糖尿病患者さんを1週間モニタリング「食後高血糖に対する尿糖チェックの有用性研究」症例報告

第8回 症例検証 CASE 2 Bさんの場合

運動・活動量は、血糖・尿糖変動に大きく影響

 では、CGM(持続血糖測定)データのある3日間を比較してみましょう。まず、全体的な特徴は食後高血糖が毎食あり、比例して尿糖が検出されていることです。血糖変動を知らず、きちんと治療を行っていない方は、こういう動きになることが多いのではないでしょうか。

試験前半3日間のCGM(持続血糖測定)・尿糖測定解析グラフ

3日間の解析グラフ

試験前半3日間の活動量

試験前半3日間の食生活

 11月3日のお昼と4日のお昼を比較してみると、同じような麺類(うどん/ラーメン)のランチでしたが、この2日の違いは活動量です。

 3日のほうはよく歩いていることが、活動量計のデータから見てとれます。午前中はウオーキング、午後は夕方まで街歩き&ショッピングだったとか。このデータを見ると、やはり運動したときのほうが、血糖値がよくなっていることは確か。翌日、翌々日と比べて血糖値のピークの山が低く、いわゆる運動の“急性効果”が効いています。4日は1日中、運動や意識的な活動を行っていませんでした。これはこの日の血糖値だけでなく、翌日にも影響がみられます。

 さらに5日を見てみましょう。ランチで血糖値が300mg/dL超え。夜遅い夕食は腹ぺこで、食後に食べた柿のせいも考えられます。ただ、前日の活動がなかったらもっと上がっていたかもしれません。運動は、すぐに血糖が下がる急性効果だけでなく、“長期効果”と言ってその効果は翌日も続きます。人によっては3日間続くことも。今回のデータは、食事内容の違いこそあれ、運動・活動量は大きく影響していることがわかる結果でした。

試験後半4〜6日目の活動量

次は...血糖測定と尿糖測定は、きれいに相関

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(2014年05月 公開)