第7回・第8回・第9回:5種類の計測機器で糖尿病患者さんを1週間モニタリング「食後高血糖に対する尿糖チェックの有用性研究」症例報告

第8回 症例検証 CASE 2 Bさんの場合

Bさんのプロフィール

56歳/男性
2型糖尿病
糖尿病歴:0.5年
体 格:身長 166.1cm・体重 68.7kg・BMI 24.9
(標準体重 60.7kg、体脂肪率 24.8%、推定脂肪量 17.0kg)
治療法:食事・運動のみ(糖尿病治療薬使用前)
初診動機:健診で耐糖能障害ありとされたが、高血圧治療の主治医が積極的投薬治療でなくて良いとしていた。
初診時のデータ:HbA1c 8.1%
総コレステロール:184mg/dL
LDLコレステロール:112mg/dL
HDLコレステロール:44mg/dL
中性脂肪:140mg/dL
尿酸:4.4mg/dL
家族構成:お母様と2人暮らし
発症原因:家族歴不明、特になし
生活環境:精密機器メーカーに勤務。管理職で機械は強い。

3日間の解析グラフ

3日間の解析グラフ

Bさんの背景

 42歳から高血圧、高脂血症と言われており、降圧薬を数種、高尿酸血症、高脂血症薬を服用、脂肪肝あり。6年前に定期健康診断でHbA1c6.4%を超え耐糖能異常があると指摘され、軽症糖尿病薬の治験に協力し、数値は改善。その後、都市部へ転勤し、高血圧等の内服治療は継続。健康診断でHbA1c7.9%が出たが主治医は積極的糖尿病治療を開始しないため、不安になり翌月当院(加藤内科クリニック)へ受診されました。

 顔の血色がよく、見た目ぽっちゃり、という感じの方です。仕事はデスクワークで残業あり。夜遅く帰宅して夕食という、いわゆる“働き盛りのサラリーマン”に多い生活を長年続けていました。

 現在独身で、軽度認知症のお母様と2人暮らし。火が危ないためお母様のためにIHコンロに替えたり、週末に一緒に買い物をするそうです。会社には社員食堂もありますが、同僚とのつきあいで中華料理店に行くことが多い日々。家では、ビール350ml缶1本、焼酎2杯程度の晩酌を週4〜5日。出張も多いそうです。治療を始めてから、夜の甘いものや晩酌は以前より控えるようになりましたが、完全には止められないそうです。ランチは社食のほうがいいのは重々承知しているけれど、やはり皆との生活を重視しているとのこと。

 地方に勤務していたときは仕事で車移動が多く、一人暮らしができなくなったお母様を引き取ってからは、休日はあちこち車で連れて行ってあげているそうです。運動は昔から好きで、休みの日は月3回程度ゴルフ、冬はスキーへ行ったりと活動的。糖尿病治療をスタートしてからは、自転車で2つ先の駅まで行ったり、さらに徒歩で歩いたり、平日の歩数は平均約5千歩から8千歩以上に増えているそうです。

次は...運動・活動量は、血糖・尿糖変動に大きく影響

目 次

(2014年05月 公開)